2024年01月08日

いつかリベンジを 談吉百席 第五十五回 2023/10/30


なんで会場が前に使っていたGEKIPAにもどってきたかというと。

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会場 : 池袋GEKIPA

立川談吉『ガマの油』
立川談吉『シロサイ』

仲入り

立川談吉『蒟蒻問答』
立川談吉『小さな幸せ』

木戸銭2,000円
こういうことでした。

●立川談吉『ガマの油』

簡単に言うと、としま区民センターの予約で失敗したと。ただ中止にはせず会場探したら以前使っていたゲキパが空いていたと。

まあそんなまくらからスタンダードなネタへ。
これがねえ、笑った。
もともと歌い調子が素晴らしい談吉さんなので、前半の口上はこの上なく心地よいのは間違えない。

変わったのは後半で、酔っぱらいがまあ酔っ払ってる。パワフルに酔っ払ってる。べろんべろん。だけどリズムは少しも壊れない。凄い

2023年で一番笑ったかもしれない。

●立川談吉『シロサイ』

談吉新作のなかでもイリュージョン度高めの一席。
民話調なのに際立ってシュール。

「わしは何をしているんだろう」というおじいさんに対して「おじいさん、考えたら負けですよ」というセリフの素晴らしさ。川島雄三監督の映画『しとやかな獣』の山岡久乃のようだ。

仲入り



●立川談吉『蒟蒻問答』

「まだ完璧でない」なかでのネタおろし。結果は「楽しい失敗」。

まず、ネタとしては談吉さんにとても向いていることはよくわかった。
「パワフルな無責任」を、トントントンと軽妙な台詞回しで展開させていくところは実に絶妙。

上手く行かなかったのは、まず問答で挑んでくる若い僧のセリフ。もう一つ、問答が始まる直前、おんぼろ寺の趣きと、そこに鎮座ましますこんにゃく屋六兵衛が扮するニセ大僧正を描写する言い立てのところ。僕は後者のほうが重要だと思う。

ここがね、残念ながら致命的にカミカミだった。ここはやはりピシッと決めないと噺が締まらない。ほんとに惜しかった。

他はほんとに良くできていたので、ぜひリベンジに期待したい。
失敗ではあるけど聴いていてイライラするところはなく、楽しかったので。

●立川談吉『小さな幸せ』

「これだけでは申し訳ない」と最後に新作をもう一席。淡々と明るい日常の中にぶち込まれるイリュージョン。でも全体としてはほのぼのしているという名作。またこの噺で笑ってしまった。

さて『蒟蒻問答』のリベンジはいつか。2024年にはやっていただきたいと思うが、どうかな?

m_shike at 16:04コメント(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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