2024年01月04日

ちきり伊勢屋完結 第415回圓橘の会 2023/10/28


長講を三部作にしたてた『ちきり伊勢屋』堂々の完結。 415回
会場 : 深川東京モダン館

三遊亭萬丸『富士詣り』
三遊亭圓橘『猫怪談』

仲入り

三遊亭圓橘『ちきり伊勢屋(3)』

木戸銭2,500円(予約)


●三遊亭萬丸『富士詣り』

まくらにびっくり。先月と全く同じ「代演がよく回ってくる」という話題。
噺は前ににっぽり館で聴かせていただいたけど、今回はまた違う構成で聴かせた。なかなかにご器用。面白かった。
故・三代目小圓朝→圓橘師→故・四代目小圓朝→三遊亭萬橘師→萬丸さんと引き継がれている噺なのだそうで。

●三遊亭圓橘『猫怪談』

『富士詣り』を弟子の四代目小圓朝に教えたところ、まるで自分の死視聴である三代目小圓朝のように江戸前に演じるので、なにか超えられたような気がした、というエピソード。僕ももう少し四代目小圓朝を聴いておきたかった。あまりにも早い逝去だった。

『猫怪談』は初めて聴く噺。そこまで重くないホラー。少しだけSFだったりファンタジーだったり。死体の始末に困るところがいかにも落語。
圓橘師だから楽しめる、という気がしつつも、若手にもチャレンジしてほしい噺だと思った。

仲入り



●三遊亭圓橘『ちきり伊勢屋(3)』

江戸っ子のダンディズムと金がなくちゃどうにもならない現実との間で揺れる様子が見事に書かれた名作もこれで完結。もっとも前2回のあらすじもちゃんと説明してくれるので今回だけ聴いた人でも楽しめる。

というかやはり後半のほうがぐっと面白くなる噺で、展開が大きくなる分、人物のキャラクターがますます際立って楽しい楽しい。

ただできれば一日で聴きたい気もする。三遊亭朝橘師匠とのリレーでの再演を希望したい。

また今回も園尾隆司先生の解説が最後についたのも贅沢でありました。

m_shike at 17:46コメント(0)落語 | 三遊亭圓橘 このエントリーをはてなブックマークに追加

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