2023年07月31日

バカでのんきなキャラを描く腕前 千駄木の兼太郎 2023/07/01


千駄木の住宅街の中にこんな立派な能舞台があることに驚く。
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会場 : 千駄木能舞台

三遊亭兼太郎『看板のピン』
三遊亭兼太郎『お菊の皿』

仲入り

三遊亭兼太郎『抜け雀』

木戸銭2,000円


●三遊亭兼太郎『看板のピン』

両国寄席で開催中、錦笑亭満堂師の披露目ついてのあれやこれやをまくらにしてこの噺に入るのは効果的。なぜなら「バカな若い者たち」の噺だから。
兼太郎さんの「バカな若い者」は、わちゃわちゃしながらも、ふわりとのんきに抜けていて、その脱力加減が素晴らしい。

●三遊亭兼太郎『お菊の皿』

2席目もバカな若い者たちがわちゃわちゃする噺。
被っているというよりスムースにつながって聴かせてくれる。
ためておいてためておいてドーンと笑いを取るというより、すっとぼけた会話のギャグがジャブのように繰り返され、心地良いグルーヴから爆笑が生まれる。いい感じである。

仲入り


●三遊亭兼太郎『抜け雀』

大師匠・三遊亭好楽師からとのこと。好楽師は古今亭志ん朝からだそうで。おお、由緒正しい。

その由緒正しさを継承しつつ、ここでも兼太郎さんらしいのんきなバカっぽさが生きるのは、もちろん宿屋の主人。あれだけひどい目に遭っても、のんきなボヤキで楽しませてくれる。この主人を中心に絵師や武士のキャラがそれぞれしっかりと輝いてる。

兼太郎さん、明らかに腕を上げてらっしゃる。これからも楽しみであります。

こんな企画もあるみたい。



m_shike at 09:30コメント(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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