2023年07月17日
フレンドリーな再出発 水曜日のカデンツァ 2023/06/28
なにげにカデンツァ、初めてなのです。

会場 : cafe COMADO
全員 オープニングトーク
瀧川鯉津『幇間腹』
三遊亭遊子『寄合酒』
仲入り
笑福亭希光『竹の水仙』
全員 アフタートーク
木戸銭1,000円(招待券で無料)+ワンドリンク(500円〜)+懇親会飲食
西新宿ミュージック・テイトで毎週開催されていた「芸協カデンツァ」の落語会、引っ越したテイトを経て、この月からさらに新展開。
新しい会場はcafe COMADO 。新宿三丁目から新宿文化センターに行く途中にある、ちっちゃいけど素敵なカフェ。演者に因んだスペシャルドリンクを提供したりしてこれがなかなか美味しい。こういうところで飲みながら落語聴くのも、いいもの。
●全員 オープニングトーク
いや、久しぶりですね。こんだけぐだぐだなフリートーク。むかしは二つ目同士の会でトークがぐだぐだになることかせ多かったんだけど、最近はあんまり見かけなくなっていた。「これ、どうやって終わらせるの」みたいな困ってるみたいな感じがむしろ懐かしい。
主に責任は瀧川鯉津さんにあると思われ。
●瀧川鯉津『幇間腹』
グダグタの空気をやや引き釣りながらも、楽しい高座ではあった。ただ欲を入れば、若旦那っぽさがもっとあっていいんじゃないかな。暇とカネがある馬鹿息子の余裕みたいなもんが見えると幇間ももっと幇間っぽくなるんじゃないかなと。●三遊亭遊子『寄合酒』
テレビで走っているところは何度か観たけど生は初めて。いやあ、しっかりしてますねえ。どすんと安定感がある上に楽しくはっちゃける。よいです。口調が耳に心地よい。
いろいろまた聴いてみたいですね。
仲入り
●笑福亭希光『竹の水仙』
同じ日の昼に出演していた「しのばず寄席」の主任・笑福亭鶴光師が掛けていたので、やってみようと思ったとか。やっぱりこういうネタには笑福亭希光さんの「大人の余裕」がすごく似合う。宿の主人があんまりパニックになるとちょっと気忙しい。
あと、じつはお金の数字がキーになっているネタなので、これをうまい具合に噺の中にさりげなく入れ込んでいくあたりは、RadioTalkの番組で好んで経済ネタを取り上げているの希光さんの面目躍如、なのかも。
流石は釈ネタを得意とする笑福亭鶴光師の弟子。
『木津の勘助』も掛けられているらしく、こっちもぜひ聴いてみたい。
●全員 アフタートーク
今度は希光さん主導で進行したので、ちゃんと盛り上がって、ちゃんと終われたかな。で、このあと、ちょっとびっくり。
cafe COMADO は酒も料理もなかなかに楽しい店で、当然のように懇親会・打ち上げがあるわけですが、なんと観客全員が参加でした。これは初めての体験。
ドリンクはノンアルまで含めて充実しているし、フードも種類こそ多くないけど美味しいものが出てくる。
更に演者に奢るシステムまでできていて、こういうのが好きな人にとっては楽しいと思う。
ま、興味ない人はワンドリンクプラス木戸線1000円で3席聴いてさっと帰ってももちろん構わない。
いろんな楽しみ方ができるっていうのが、いいところなんじゃないかなと。
開演19時半というのも、勤め人とっては参加しやすい。さらに配信もある。
いろんな形で楽しめるのが、この『水曜日のカデンツァ』のいいところ。なんというか、フレンドリーな落語会だ。
情報はこちらのTwitterからどうぞ。
https://twitter.com/GEIKYO_cadenza
