2023年05月07日

3年ぶり復活にふさわしい充実の一夜 新宿末廣亭深夜寄席[落語協会] 2023/04/29


前日に続いての新宿の「深夜」。

これを待っていた。
数々のスターを生み出した「新宿末廣亭深夜寄席」なんと3年ぶりの復活。
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会場 : 新宿末廣亭

林家きよ彦『追っかけ家族』
三遊亭ぐんま『土底の英雄(どていのヒーロー)』
三遊亭わん丈『幾代餅』
林家まめ平『禁酒番屋』

木戸銭1,500円


●林家きよ彦『追っかけ家族』

最初の二人は、深夜寄席初めての登場。コロナがなければもっと早く出られたはずなんだよな。
今度『シェアする落語第32回』にご出演いただく林家きよ彦さん。
最近声帯を痛められたとかで心配していたんだけど、まあ見事なまでの復活。

もうまくらから飛ばす飛ばす。あるお仕事に呼ばれて大変だったとか、神戸喜楽館で桂あやめ師に「江戸前やなぁ」と言われた話とか、とかとか。詳しくは書けない。

で、このネタは聴くのは確か三回目なんだけど、いままでで一番面白く聴いてしまった。「アイドルとそのアイドルの追っかけの人たち」の細部の作り込みが凄い。しかもめちゃくちゃ楽しそうに演じきる。これが素晴らしい。

●三遊亭ぐんま『土底の英雄(どていのヒーロー)』

初登場二人目。
「深夜寄席復活にあたっては、古今亭始兄さんがだいぶ駆け合ってくれた。なのに今日出ない。かっこいい。ということで兄さんに捧げます」と、ヒーロー物の新作を。

うわ、これどこまでネタ割ったらいいんだろう。とにかく映画『アルマゲドン』なみにスケールの大きい落語、とでも言っておこうか。土の底の英雄たちが大活躍。

途中アルマゲドンのあの曲を流しながら(機材操作は三遊亭東村山さん)、台詞なしてのパントマイム演技を数分間。

ぐんまさんはとにかく熱い。その熱さが空回りすることなく、客をしっかりグリップして笑わせてくれるところが凄い。

●三遊亭わん丈『幾代餅』

後半の二人はおそらく最後の出演になる。
抜擢真打昇進が決まった三遊亭わん丈さん。
「さっきのぐんまが気持ちよさそうだったから。東村山まだおるやろー」とCD操作してもらって尾崎豊を流して寿限無の替え歌。これが受けまくる。

ネタは幾代餅。おそらく柳家さん喬師からではないかと。
教わったネタを1回バラバラに分解して組み立て直して、ひとつの落語に仕上げていくのがわん丈さんの古典落語だと思う。組み上げるときにちょ ちょちょっと自分のセンスを入れていく。そんな丁寧な作業をやってるなという気がする。しっかりと古典でありながら、落語を聞き慣れていない人にも届く高座。

サゲがつけているのも非常にいい。

前二人個性爆発の流れを引き継ぎながら、ややスローダウンさせて次にバトンタッチ。

●林家まめ平『禁酒番屋』

秋に真打昇進。聴いたことなかった。

わん丈さんがうまくスローダウンさせた空気をがっちりそれを受け止めて、まくらからじっくりとした語り口。オーソドックスな禁酒番屋が新鮮に聴こえてくるのがまた不思議。さっきまでとは違うところをくすぐられてケラケラ笑う。

そして10時半でピッタリ終わる。これが大事。見事なもんでした。


深夜寄席がほんとに貴重な場だったんだということが改めて分かる。
僕にとっては、まめ平さんに出会う機会なんてなかなかなかったのだから。


木戸銭は今回から1500円。一昔前は500円だったんたけど。ちっとも高くない。

だだ、残念なのは当分月1回の開催なんだそうだ。はやく毎週できるようになるといいな。

コロナ後に二ツ目昇進した人たちは、深夜寄席がなかったばかりに、新しいお客を探す機会が少なくて苦労していた。

改めて、この深夜寄席から新しい物語が始まることを期待しております。
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m_shike at 21:51コメント(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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