2023年05月04日
やっぱり面白いこの二人 三遊亭朝橘 柳家㐂三郎 2023/04/23
ともに『シェアする落語』2回出演者にして、お互い仲が良くて、二ツ目のころはネタ交換もよくやってて、面白いふたり。
ということで行ってきました。

会場 : 道楽亭
三遊亭朝橘・柳家㐂三郎 トーク
柳家㐂三郎『唖の釣り』
三遊亭朝橘『締め込み』
仲入り
三遊亭朝橘『小言念仏』
柳家㐂三郎『幾代餅』
木戸銭3000円+打上け3500円
●三遊亭朝橘・柳家㐂三郎 トーク
前にあったのはいつだったか。二ツ目時代のネタ交換で教わったネタを互いにやったりやらなかったり。朝橘師はどうやって痩せたのか、という話は朝橘師はもう喋り飽きてるんだけど㐂三郎師は聴きたがる、みたいなトーク。お二人の息は最初からピッタリで客席はしっかりあたたまる。●柳家㐂三郎『唖の釣り』
楽屋に戻る朝橘師に、着流しのまま高座に上がる㐂三郎師。「朝橘兄さんに教わったこの噺を」と唖の釣り。
立川流などで聴くものよりかなり短めでギュッと濃縮されている。そこに㐂三郎師独自の「ロボな」演出が爆笑を巻き起こす。
●三遊亭朝橘『締め込み』
「あんなの教えたつもり無いんだけどな」まあそりゃそうでしょう。でも壊し方は朝橘師の『茶の湯』を思い出しましたぜ。「嫁に出した(稽古をつけた)唖の釣りが、あんなふうな形で大胆にアレンジされてで、しかも国立競技場の花形演芸大賞銀賞を受賞したと。しかも自分も花形演芸会でかけた時にかすりもしなかった」みたいな、愚痴っぽいまくらが懐かしい笑っちゃう。
困った時の「三ぼう」から泥棒のお噺をと『締め込み』うまいですわなあ。
旦那が女将さんを睨むシーンは、得意ネタ『にらみ返し』で見せてくれる強烈な表情で、この強烈があるから、噺はスムーズに流れていく。かっこいい。
朝橘師声も身体も大きいので、大きく落語をやるイメージを持つ人もあるかもしれないけど、実際は目の使い方とか、指の使い方とか、ほんと繊細できれい。このメリハリで客は笑うのよ。
仲入り
●三遊亭朝橘『小言念仏』
「やるつもりはまったくなかった噺。どうしてもとリクエストされて、師匠・三遊亭圓橘の得意ネタだったので師匠に教わって稽古しているうちに面白くなった」という噺。どうしても柳家小三治のイメージが強いネタだけど、朝橘師お得意の「不機嫌」のほうが僕には面白い。
念仏の難しさについては打ち上げでご本人に伺った。なるほど。
●柳家㐂三郎『幾代餅』
身軽でトリッキーなイメージのある㐂三郎師のど真ん中剛速球。台詞がしっかり刈り込まれて、クライマックスのあたりひとつひとつの言葉がドスンと重いハードパンチ。「王道」感が凄い。主人公の周りの人たちの台詞の軽みがまた素敵。結構なもの聴かせていただいた。というわけで、面白い二人の落語をたっぷり堪能したあとで、道楽亭名物の打上げ。これがねえ、旨い料理が次から次へと出てきて飲み放題で演者からいろんなアフタートークを聴けて3500円なんですよ。もう極楽かと。相変わらず素晴らしい。
みんなもっと行ったほうがいいよ。
ただ、道楽亭でじっくり聴くのも楽しいんだけど、やっぱり面白いこの二人を、やっぱりもっと多くのひとに聴いて欲しい気持ちが残る。面白いんだもの。

これより先はプライベートモードに設定されています。閲覧するには許可ユーザーでログインが必要です。







