2023年05月03日
ありふれた金庫(北野勇作)
アマゾンレビュー書きました。
御本人による解説は、読後におすすめ。
だいたい100字くらいで完結する小説が全てのページに一つずつ。つまり1ページに一つの宇宙がある。これは名人芸だ。なにしろ100字しかないので、情感や心理描写はほぼ省かれ、人間以外のものが人間になったり、その逆になったりする「展開」だけがある。情感や心理描写は、100字に組まれた文字の周りの余白にある。つまり読者の心の中に映し出される。イマジネーションの喚起力が凄いのだ。なんか落語っぽいなあと思ったら、作者は桂雀三郎師匠や桂九雀師匠に作品を提供している落語作家でもあるのね。そういえば『お江戸 de ハナシをノベル!!』での月亭文都師匠とのコラボレーション聴いたことがあったわ。そんなわけで、イマジネーションの世界で遊びたいあなたにおすすめ。なおこちらは「SF」の百字小説がまとめられており、あと「狸」と「猫」があるらしいよ。
御本人による解説は、読後におすすめ。








