2023年04月07日

完璧な寄席興行 両国寄席4月初日 主任:三遊亭圓橘 2023/04/01


寄席というのはいろんな芸人が出ますから、なかには好みじゃない人が出てくる。それがふつう。
ところがこの日の両国は、一人残らず好きな人ばかり。
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会場 : お江戸両国亭

三遊亭楽太『初天神』
三遊亭萬丸『しわい屋』
三遊亭らっ好『弥次郎』
三遊亭好太郎『しの字嫌い』
林家正雀『お血脈』
三遊亭道楽『短命』

仲入り

三遊亭王楽『新聞記事』
ニックス 漫才
三遊亭圓橘『三年目』

木戸銭1,200円(予約)→安すぎだろ


●三遊亭楽太『初天神』

やったあ。これで今日は顔つけパーフェクト。17歳で入門した六代目円楽を語る21歳。これがまた面白い。
途中ガンダムなくすぐりを入れたのにはびっくり。それにしても、下手な真打が流して掛ける初天神なんかより間違いなく面白い。可愛いし上手いし。先が楽しみでしかない。

●三遊亭萬丸『しわい屋』

ノリノリ。とにかくノリノリ。僕は落語やってて楽しいですという喜びにあふれつつ、客もしっかり楽しませる快調なリズム。

●三遊亭らっ好『弥次郎』

こちらもノリノリ。らっ好さんはこういう噺を徹底してやって欲しいな。弥次郎キャラが似合いすぎ。幇間なんかもいいんじゃないか。ひたすらいい加減なこと喋るキャラを極めてほしい。

●三遊亭好太郎『しの字嫌い』

イキのいい二ツ目がトントンと来たところで今度はベテランの楽しさ。そんなに権助嫌いならヒマ出せばいいのにね(笑)そこまで本気じゃないからあんな遊んでられる。緩い大人の関係性を出すのがお上手。

●林家正雀『お血脈』

ここで正雀師なんだから両国は凄い。これがまたまくらから時流をつかんだギャグ満載。そのままお血脈になだれ込んでもギャグ冴えわたる。地噺はこうでなくちゃ。悪いこと言わないから若手はみんな稽古つけてもらったほうがいいよ。最後の方で五右衛門が芝居かかるところもさすがのかっこよさ。かっちけねえ!

●三遊亭道楽『短命』

ここまでの流れ、客席の盛り上がりを見てか道楽師も弾けまくり。おかみさんが横すわりになるところと、ご飯をよそうシーン(どっちも)の破壊力がものすごかった。

仲入り


●三遊亭王楽『新聞記事』

トリの圓橘師を結構ガッツリいじってびっくり。面白かったけどね。新聞記事はほぼ改作といってもいいくらいオリジナルギャグ満載でゲラゲラ笑った。

●ニックス 漫才

あまり大きくない両国寄席で二人揃って出てくると迫力満点。前にも書いたけど「そうでしたかー」というマジックワードを採用してからのニックスは爆笑度が飛躍的に向上したと思う。

●三遊亭圓橘『三年目』

ここまでの完璧な爆笑寄席の流れで、圓橘師が何を掛けるかすごく興味があった。笑い疲れている客に滑稽過ぎる噺は良くないし、とはいえいきなり人情噺というのもなんか違う。
この日客席にいた女子高生について「楽屋で若手が騒いでいます」と軽く触れた後に、語り始めたのが『三年目』。
唸りましたね。なんというほどの良さ。
笑いところはそれほどないけどちゃんとおかしくて、さらに人物描写で圓橘師の繊細な技術を存分に味わえるこの噺はまさしくジャスト。素晴らしい。
大満足。

なんというか、最初から最後まで流れが完璧。全員面白い。一つの興行として楽しすぎる。これで1200円はちょっとありえない。

ありえないということで、値上げするそうです。
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値上げといいつつ、まだまだ安い。
皆さん、行きましょうぜ両国。

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え、あの女子高生、焼津から来たんですか?ゲラゲラ笑ってましたな。

m_shike at 09:30コメント(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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