2023年03月05日

体調不良も逆手に取って 談吉百席 第51回 2023/02/10 #立川談吉


東京では雪で電車が止まるとの予報もあったこの日。結局そんなには降らなかったものの、寒い寒い日。
体調悪かったはずの談吉さん、この笑顔。いい会でした。

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会場 : としま区民センター

立川談吉『生モノ干物』
立川談吉『ざるや』
立川談吉『竹とんぼ』

仲入り

立川談吉『鼠穴』

木戸銭2,000円


●立川談吉『生モノ干物』

38度オーバーの発熱をつい最近まで繰り返していたという、キツい話も談吉さんにかかると爆笑まくらになる。入った噺がまたびっくりで、談吉新作の中でももっともイリュージョン濃度が高い作品。でも受けてましたなあ。僕自身は大好きなネタですがこんなに受けるのはなんか不思議な気分。さすがシブラク創作落語大賞受賞作!改めて聴いてみると、冬の噺なんですねえ。

●立川談吉『ざるや』

ネタおろし。お見事でしたね。なんでもっと早くやんなかったのかなと思うくらい似合う。
やりすぎちゃうとざる屋のあざとさが鼻につくこともあるんだけど、談吉さんの唄い調子はヨイショする人される人が調和して楽しい。
立川流の寄席で聴いてみたい。

●立川談吉『竹とんぼ』

これまたイリュージョン濃度の高い談吉新作なんだけど、きっちりとしたストーリーがあり、微妙にしみじみしてしまう。こんな噺でしみじみしちゃいかんと思うんだけどね。駐車場の露天でNASAのキャベツ買う噺ですから。
「言い方!」「ケンちゃん、誰?」というペガサスの叫びにどうしても笑っちゃう人情噺。
もったいないのでこれ以上ネタ割りません。

仲入り



●立川談吉『鼠穴』

本当は体調も考えて『竹とんぼ』をトリネタで考えていたらしい。それがご予約者のアンケートに「体調不良とのことで楽しみにしています」と書いてあって、こりゃやらないといかんと思ったらしい。

だからって掛けるかね、こんな大ネタ。

家元逝去直後の二ツ目昇進披露の会で披露して、もう十数年。

「自分の声質に向いていない」と言っていたこのネタが、もはや完全に得意ネタとなり、聴くたびその滋味を増しているのが凄い。特にこの日は病み上がりだったこともあり、緊迫感がきついこのネタから力みが少し抜けて、そのぶんさらに心に届いた気がした。

寒い寒い雪の日にわざわざご来場されたお客様はみんな前のめりで、体調不良を逆手に取ったような談吉さんの見事な高座と一体となって、温かい空間を生み出していた。いい会でした。


次回はこちら、ぜびぜひ。


https://www.kokuchpro.com/event/dankiti100_52/

m_shike at 20:30コメント(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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