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2022年10月26日

語るダンスミュージックを堪能 河内家菊水丸東京独演会2022/10/18


30年ぶりの東京単独公演!
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会場 : ムジカーザ

河内家菊水丸『九代目横綱 秀ノ山雷五郎物語』
河内家菊水丸・和田尚久 菊水丸トーク
河内家菊水丸『河内十人斬り・下の巻』

(ご招待)


実は私、河内音頭がけっこう好きでして。
といっても2019年のすみだ錦糸町河内音頭大盆踊りに行ったことがある、そんだけですけど。

山中一平に日乃出家小源丸、そのバックバンド(三味線に虹友美、エレキギターだけでなくベースも入っていた)のかっこよさに完全ノックアウトを喰らいまして。

次の機会を虎視眈々と狙っていたらコロナが来てしまったと。

だから嬉しかったですね。河内家菊水丸師匠を東京で聴けるなんて。

実際に聴いてみて感じたのは、河内音頭というのは、しっかりとストーリーを語る話芸でありながら、同時「音頭」つまりダンスミュージックだということ。浪曲と対比してみるとわかりやすいかも。

たとえば浪曲なら「キメ」になる啖呵や三味線のフレーズがあったり、リズムの変化も多い。
やはり舞台から観客を引き付ける、ミュージカルの要素が強いんだろうなと。

河内音頭がすごいのは「押さない」で「踊らせる」ところ。
太鼓とエレキギターが創り出すグルーヴは、迫力満点ながら、決してその迫力を押し付けそうとしない。ひたすら心地よいループが続いていく。
音頭取りのメロディアスなヴォーカルも同じ調子がずっと続いて、ふっと後ろを向いていったん間を入れても、太鼓のリズムはビートを刻み続け、ギターもソロを弾いたりせず、リフに徹する。
気がついたら30分聴き惚れていた、みたいな感じ。やはり踊らせるならこのスタイルなんだろうな。

あと、歌い方で面白いのは、歌詞を不思議なタイミングで切るところ。はっぴいえんどの大滝詠一(『颱風』とか)みたいだ。ああ、音頭好きだったもんねえ。

曲の合間や、和田先生とのコーナーで語られたエピソードは、もうどれもこれも貴重な話ばかり。
初代京山幸枝若が河内音頭のレコードを吹き込んだ話や、当時河内音頭をやっていた天童よしみの後ろで太鼓を叩いていた話など、色々と驚嘆した。

江州音頭・河内音頭・浪曲・演歌なんてのはお互い親類みたいなもんで、そういえば浪曲が下火になったら演歌にシフトした人は多いなあとか、いろんなことを考えた。

菊水丸師が新聞詠み(しんもんよみ)を手掛けるようになったのはグリコ森永事件がきっかけだったとか。

どのエピソードもめちゃくちゃ面白いんだけど、それ以上にふつうに菊水丸師のトークが滑らかで、音頭のように感じられてしまうところに、また感動してしまう。

なんというか、久しぶりの凄い夜だった。

いつか本場・河内の櫓の上で、沢山の人達を踊らせる河内家菊水丸を聴いてみたい。うん、そんな夏があってもいいよね。

どうもありがとうございました。

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m_shike at 23:52コメント(0)河内音頭  このエントリーをはてなブックマークに追加

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