2022年10月20日
サプライズを支える確かな技術 シェアする落語 第29回 立川笑二 2022/10/09
652日ぶりの開催。感激でございました。
会場 : 深川東京モダン館
四家正紀 前説
立川笑二『つる』
立川笑二『粗忽の釘』
仲入り
立川笑二・四家正紀『シェアタイム』(対談)
立川笑二『妾馬』
木戸銭2,000円(予約)



●四家正紀 前説
2年弱休んじゃったので喋りがこなれない。「太った」件についてギャグを入れつつ、笑二さんへの思いを語りつつ、まあなんとか温めてバトンタッチ。
●立川笑二『つる』
「そんなに褒めるならもっと早く呼んで」と。野球見物の話から『つる』。改作は面白さを語るときにネタバレになりそうで書いていて怖いが、キーフレーズは「結婚してください」。この一言だけで腹抱えて笑える。ギャグだけでなく、オウム返しの組み立て方がきっちりとしているのが、いかにも笑二さんらしい。
●立川笑二『粗忽の釘』
これまた緻密に組み上がった爆笑編。何度も出てくる「おまる」。語る馴れ初めがなんと!いやあ「馴れ初め」笑ったなあ。高座裏で吹き出したな。よくわからないけど桂枝雀リスペクト?
仲入り
●立川笑二・四家正紀『シェアタイム』(対談)
フリップ使うようになってから、司会の仕切りも多少安定した対談コーナー。今回はとにかく情報量多いので沖縄時代・吉本時代の話を飛ばして、入門前後から現在までの「笑二落語ができるまで」にフォーカス。この構成は良かったんじゃないの?軽く自画自賛しておく。笑二さんはとにかくなんでもスパスパ答えてくれるので話しやすい。そして四家の喋りはだんだん語尾が弱くなる。勉強します。
写真撮影はこんな感じで。
●立川笑二『妾馬』
これがまた素晴らしかった。「八五郎に親がいない」この設定が、ここまで生きてくるとは。
やはり立川笑二はサプライズをくれる落語家だ。
3席通じて笑二さんの改作によるサプライズの強度はビンビンに感じられたが、その裏には稽古に稽古を重ねた上での確かな技術がある。すんなに聴かせてしまうが、まあ噛まないリズムが乱れない。
「暇なんだから稽古するのは当たり前」とサラッと言っていたけど、それができているひとはそんなにいない。語りが確かだから、エグいサプライズも楽しめてしまうのだ。
この会をきっかけに少しでも笑二ファンが増えてくれたら、嬉しいですよ、そりゃ。
※音声配信です
そしてそして、次回は。
いま一番乗ってるこの人ですよ。
笑二さんとわん丈さんで10周年記念のシェアする落語、いいでしょ。ぜひご予約くださいな。