2022年09月04日

和室で牡丹灯籠 談吉百席 第四十八回 昼夜公演 2022/08/26


今回は和室で昼夜興行
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■昼の部

会場 : としま区民センター和室

立川志らぴー『子ほめ』
立川談吉『小さな幸せ』
立川談吉『三年目』

中入り

立川談吉『牡丹灯籠 お露新三郎』

木戸銭2,000円


■夜の部

会場 : としま区民センター和室

立川志らぴー『三人旅』
立川談吉『およそ3』
立川談吉『孝行糖』

中入り

立川談吉『牡丹灯籠 お札はがし』

木戸銭2,000円


■昼の部

●立川志らぴー『子ほめ』

ここ数年ずっとこの会を裏で支えていた前座さん。高座は初めて聴かせてもらった。とにかく出ハケの笑顔が素晴らしい。そして声がちゃんと腹から出ていてボリューム十分。この高座では前座の役目に徹して好感が持てる高座。ただ来年1月に予定されている自分の二ツ目昇進を言い忘れた。

●立川談吉『小さな幸せ』

前座にしっかり古典をやってもらって落語の空気ができているので、いきなり新作。それもイリュージョン度の高い最近の作品。前にこの会で掛けたときに比べてギャグが改良されており、笑いの量が半端なかった。
会話の内容にはほぼ意味がなく、意味がないのに会話になっている。主婦が狼煙を上げている。そしてなぜかみんな幸せになっている。それはそれは不思議な談吉ワールド。

●立川談吉『三年目』

けっこう掛けているとのことだが僕は談吉さんでは初めて。立川談四楼師匠の得意ネタと言う印象。後半に大ネタがあるし座席が畳なのでやや短めにまとまるネタを持ってきたらしい。また新作でグニャリと歪んだ落語空間を怪談向きに整える効果も。このあたりは巧みだなと。
こういうネタだと談吉さんのしっとりとした女性の描写が冴える。ま『小さな幸せ』の主婦も結構しっとりはしているんだけど、投げる球種が違いすぎる。このあたりが芸の幅広さ。

中入り


●立川談吉『牡丹灯籠 お露新三郎』

で、和室で落ち着いた空気の中でいい感じで牡丹灯籠に入っていったんだけど、どういうわけか武士の武士っぽい言い回しがスムースにいかない。他が良くてもどうしても緊張感が切れてしまう。いい雰囲気になりそうだったのに、やや悔いの残る高座であった。





■夜の部

●立川志らぴー『三人旅』

昼の高座よりはちょっと自分を前に出してきたが、やはり分を弁えて好感の持てる高座。とにかく笑顔と声の大きさ。良いです。さて二ツ目になって、やりたいことが前に出てきたときにどうなるか、楽しみ。

●立川談吉『およそ3』

昼と同じパターンで新作をぶつけてきた。こちらはさらにイリュージョン度が高い。なのにドカンドカン受けるんだよなあ。談吉さんは常々「私の新作はニーズがない」と言っていたけど、これだけ受けてるんだからもっと多くの人に聴いてみたいもんだなと。

●立川談吉『孝行糖』

で、次に軽めの古典を持ってくるのも昼と同じ。だけど談吉さんの孝行糖は与太郎がパンキッシュ。ここだけ聴いても面白いくらい。久しぶりに聴いたけど、まあ笑った笑った。むかしむかし「浅草ダンナさん会」で掛けてたなあ。10年近く前のこと。


中入り


●立川談吉『牡丹灯籠 お札はがし』

さすがに同じ轍は踏まない談吉さん。しっかりと怪談していました。武器であるメロディアスな語り口による地語りが醸し出す緊張感は独特のもので、セリフの怖さと切なさを盛り上げる。
こういう談吉さんもいいなあ。

今回の二席は怪談と言いつつラブストーリーの要素が強くて、セリフにさりげない説得力をもたせることができる談吉さんに合っている気がした。
また来年、聴いてみたい。
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次回はこちら。ぜひぜひ。



m_shike at 20:41コメント(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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