2022年06月19日

ふわりと涙・絶妙の小唄 第126回つかさの会 #落語 #三遊亭司


包丁が聴きたくて、いつもの藪伊豆。
しかしその前にクライマックスがありました。

会場 : 日本橋藪伊豆

三遊亭司『田端のおかみさんのこと』
三遊亭司『星野屋』

仲入り

三遊亭司『包丁』

木戸銭2,000円


●三遊亭司『田端のおかみさんのこと』

まくらと呼ぶには長すぎる。
漫談と呼ぶのもためらわれる、人情噺のような語り。

『芝浜の三木助』こと三代目三木助の女将さんがつい先日お亡くなりになり、当代(五代目)三木助とお母上の小林茂子さんの3人だけでお弔いをしたという話。
司師が最初に弟子入りしたのは四代目『プレイボーイの三木助』。
僕が高校生の頃、テレビやファッション雑誌で大活躍していた。
前座時代の話から破門、四代目の急死。三遊亭司として真打昇進の際に田端へご挨拶に行った時の話、今年になって病院へお見舞いに行った時の話など。

その描写力の凄さと、重みある言葉を、あくまで落語家として聴かせる「軽み」その凄さ。

ちょっとだけ、ふわりと涙が出てくる。

●三遊亭司『星野屋』

一席目(?)に客がグッと来ていたので、こちらはサラリとさっぱりと。
そのほうが、この噺の魅力であるウイットが味わえるでしょ。という感じ。
たしかに。

仲入り



●三遊亭司『包丁』

さてお待ちかねの大ネタ。
涼しい顔でスイスイと、二人の男の悪巧み、鰻屋会議を進めていく。
人生うまく行ってない男の感情。うまくやってる久次に対する妬みと悔しさ。
そんな寅の微妙な感情がちょこちょこ見える台詞回しがうまい。

後半の清元師匠がまた絶妙で、凛とした背筋と衿元から香る色気、だんだん険しくなる表情、涙からの豹変、どれも説得力十分。

そして肝心の小唄『八重一重』。
うわ、こんな凄いことやらないといけないんだ。
寅という人物を考えると上手過ぎるのは変だけど、下手だったら聴いてられない。このあたり司師の唄は絶妙。
さらに唄だけでも大変なのに、歌いながらの仕草がこれまた大変。なんで唄うのかと言ったらこれは女に迫るために唄うんだから、そういう仕草が入ってくるけど、二人分の芝居を独りでしているような高度なテクニックを駆使しないと伝わらない。というか、うまくやらないと噺が壊れる。

落ちもピタリと決まって大いに楽しめたけど、なるほどこれは大変なネタだなと。

終演後は他のお客に師匠も一緒に藪伊豆のうまい蕎麦前とそばを楽しむ……はずだったけど、注文するの忘れて、一品料理と酒だけにしてしまった。ドジだね。

司師匠のnoteもぜひ。


音声配信はこちら


m_shike at 20:00コメント(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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