2022年05月02日
倍音と娘の仇討ち 第398回三遊亭圓橘の会 2022/04/24
また、聴いたこと無いネタなんですよ。楽しみにしつつ門前仲町。

会場 : 深川東京モダン館
三遊亭萬丸『無精床』
三遊亭圓橘『小言念仏』
仲入り
三遊亭圓橘『操競女学校〜お里の伝』
木戸銭2500円(予約)
●三遊亭萬丸『無精床』
今回はまくらも含めて手探りな感じではあったけど、ちゃんと受けていた。●三遊亭圓橘『小言念仏』
「小三治師や三遊亭歌司師と言ったベテランが掛ける、時間調整用のネタ」というイメージ。圓橘師は「二席目が長いので軽いネタにしたけど結局長くなってしまった」と。驚いたのは念仏。しっかりと倍音が聴こえる。昔は長屋のおじいちゃんでもこんな念仏をあげてたんだろうなあと。挟み込まれるギャグは当然のことながらめちゃくちゃ面白い。
仲入り
●三遊亭圓橘『操競女学校〜お里の伝』
(みさおくらべ おんながっこう・おさとのでん)と読むんだそうですわ。なんとなく明治期の女学校の噺かなんかかと思ったらぜんぜん違う。
なんと元は頼山陽。陽明学者じゃないですか。
武家子女教育のために書かれたのだそうですよ。これを圓朝が落語に仕立てたらしい。
とはいえ、説教臭さは微塵もなく、かなり面白い。
前半はいかにも圓朝らしい「色恋絡んだ武士の刃傷沙汰」、中盤は酔っ払い浪人と婆さんと娘の三人でぐるぐるセリフを回すコント仕立てでやたらおかしく、最後の仇討ちシーンは講談のような迫力と爽快感がある。
主人公・お里の気丈さと清楚さが素晴らしい。敵役・岩淵の色ボケダメおやじっぷりと好対照。他の人物も一人ひとりのキャラがきちんと立っていて、圓橘師の演出が冴えまくっている。
これはいいものを聴いた。またぜひ聴いてみたい。



次回はこちら。大ネタが2つ!








