『シェアする落語』12月の次は3月

2022年01月23日

極上空間の贅沢 墨亭 林家正雀 噺の世界 22/01/16


ずっと行きたかった墨亭。ようやくの訪問。
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会場 : 墨亭

林家正雀『かつぎや』
林家正雀『井戸の茶碗』

仲入り

林家正雀『大仏餅』
林家正雀『初音の鼓』
林家正雀・瀧口雅仁 対談

木戸銭3,000円


東武線・半蔵門線の曳舟駅からゆるゆると歩き、鳩の街商店街を抜けたところにある「墨亭」。
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化粧品屋さんをリフォームした、寄席であります。
中はものすごくきれい。高座も照明もしっかりしていますが、これはご自身の眼でご確認いただきたい。客席は畳に座布団だけど、最後尾に椅子席も少し。

昼席は窓からの日光も心地よい。

●林家正雀『かつぎや』

いまさら僕があれこれ言うのもおこがましいが、正雀師の緻密な演技が素晴らしい。商家の旦那がきちんと旦那に見えるもの。そんでもって、おかしいの。
余談ながら、このネタは正月に三遊亭小圓朝師がよく掛けていた。思い出して、ちと切なくなる。

●林家正雀『井戸の茶碗』

教わってから掛けるのは久しぶりとのこと。こちらもまた正調の語り口が素晴らしい。
仏像の大きさがきちんと伝わってくる。そして余計なことをしなくても、おかしい。

仲入り



●林家正雀『大仏餅』

いやあ、このネタが生で聴けるとは。
こういう噺は好きですねえ。人生の悲惨があり、ささやかな温かさがある。それをあくまでふわりと軽く語る。けっして楽しいストーリーではないが、確かに落語を聴いたという喜びが感じられる。

●林家正雀『初音の鼓』

最後はびっくり『コンポン』。こちらも派手な演出は一切ないのに、ちゃんと笑える。楽しい。


……どの噺も、独自の入れごとなどはなく、語り口もとてもクラシック。なのに退屈しない。むしろ情景や心情がきちんと伝わる。
というか、余計な情報がない分、情景描写が丁寧で、しかもだれないので、頭の中に絵がすんなりと浮かぶ。

ただ、この魅力はやはり、生で聴いてこそ伝わるものかなあ、という気もする。

●林家正雀・瀧口雅仁 対談 最近のあれこれ

正雀師が席亭・瀧口雅仁氏を呼び込んでの対談。けっこうたっぷり。
まあ知らない話・興味深い話ばっかりで。
彦六の正蔵が遺した芝居噺、聴いてみたくなった。歌舞伎にはそれほど興味ないんだけど。



正雀師の「端正で味わい深い」落語を味わう器として、墨亭より良い会場はないだろう。
高座が近く、もちろんマイクなし。木造建築の程よい音の響きが正雀師の語り口にピッタリ。声を聴いているだけで心地よい。

高座・客席だけでなく、たとえば受付・トイレ・階段と全ての空間に、席亭・瀧口氏のこだわりが感じられ、とにかく、とても心地よい。

極上の空間で極上の落語を楽しみ、その後の酒がとても美味かった。

墨亭、いつまでも続きますように。皆さんも是非。


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m_shike at 20:34コメント(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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