2021年12月12日

疾走するイリュージョン 談吉百席 第四十五回 2021/12/08


一応、スタッフとしてお手伝いしている談吉百席。
でもいまの会場には素晴らしいスタッフが居るので、当日は普通の客として楽しんでいる。
今年最後ということで、仕事を終わらせて駆けつけた。
20211208_190424_HDR

会場 : としま区民センター小ホール

立川談吉『粗忽長屋』
立川談吉『小さな幸せ』

仲入り

立川談吉『富久』

木戸銭2000円


●立川談吉『粗忽長屋』

まくらは先日の『立川ぜん馬・立川龍志 芸歴五十年記念落語会』について。『牛ほめ』をネタだししていたら「もっと攻めたネタに」と言われたと。あんな大きな会で牛ほめなんて攻めてるじゃんねえ。

で、久しぶりの粗忽長屋が凄かった。
冒頭、浅草の行き倒れの辺りから不穏な空気が流れ、長屋に戻った八が熊に話しかけるシーンでイリュージョンが炸裂。
ぶったまげたね。家元談志の『松曳き』が何十倍にもパワーアップされた感じ。

しかも落語『粗忽長屋』としてのリズムが全く変わっていない。
心地よく「古典落語」を聴かせてもらっているのに、中身はもうイリュージョンで充満しているという。

これで『粗忽長屋』は『天災』とともに『談吉イリュージョン落語』のスタンダードに達した。快挙!

●立川談吉『小さな幸せ』

イリュージョン古典でぶったまげていたら、今度はイリュージョン新作。『渋谷らくご』の『しゃべっちゃいなよ』でネタおろしされた作品。

演目の通り間違いなく日常のささやかで幸福な時間が流れている。しかし、そこで起きるイベントが完全にぶっとびの非日常。会話は成立しているものの、そこにまともな意味はない。

しかし登場人物たちは「ぶっ飛びイベント」に過剰反応することなく、あくまで日常を生き、日常に幸せを見出して生きていく。なぜそんなことが?謎だ。

明らかに「前衛的」な落語でありながら、聴いて幸せになってしまう。まさに談吉イリュージョン・マジックの一席。

ご興味ある方はシブラクのサイトで。


仲入り


●立川談吉『富久』

今年最後の一席は『富久』おめでたい一席。
以前聴いたときより噺が大きい。仕草がわかりやすい。聴いていて心地よい。
久藏が走るシーンは、悲壮でありながら疾走感が強く、爽快ですらある。
年末をしみじみ振り返るより、さっぱり気持ちよく年を越すための落語。

最後は手締めでめでたく解散。うーん、満足度高い。


終演後のインタビュー。インタビュワー四家の声がボケボケなので字幕入っています。


来年は2/9です。ご予約を、ぜひ。



20211208_191120_HDR

IMG_20211208_212034


m_shike at 21:00コメント(2)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント一覧

2. Posted by taiko   2021年12月12日 23:07
5 やっぱり!あのインタビュアーは四家さんだったのですね^_^私は今回、このYouTube反省会にとても救われました

この10月に九州へ引っ越しをした為、談吉百席には行けなくなり、ご祝儀どころかチケット代も払えない状況となりました。

「生の会へ行けないなら落語ファンでいる意味はもう無いし、噺家さん側にとっても必要性が無いだろう」とこの2ケ月を過ごしてきました

ですが、Twitterのフォロワーさん達に「行ったら感想聞かせて下さい」と伝えれば皆さんくわしく演目なども教えて下さいますし感想を聞くのがとても楽しみになりました

演者さん側も感想は知りたいでしょうし

確かにチケット代や祝儀も必要かもしれませんが^^;
着ている着物でも、チラシでも、見て感じた事は伝えてゆくようにしたいと思っています

話がそれましたが、こちらのブログとYouTube反省会を観て当日の様子が頭に浮かんできました!ありがとうございました^_^
3. Posted by 4k   2021年12月15日 22:09
>>2
嬉しいコメントをありがとうございます。

僕もなかなか足を運べない会がたくさんあります。
そんなときのTwitterは本当にありがたいです。
若手にとっては、ツイート一つでお客さん増えたりしますしね。
いま休んでいる僕の落語会も、そんなコンセプトでやっています。


またいつかお目にかかりましょう。

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
note 話芸(落語・講談・浪曲)×IT・マーケティング
落語関係情報
サイト内検索
最新コメント
記事カテゴリ
メッセージ
パートナーブロガー 一覧 | アジャイルメディア・ネットワーク
記事検索
月別アーカイブ
アクセスカウンター
  • 累計: