『シェアする落語』次回は7/7です。

2021年11月21日

2021年のおじいせん 合羽橋で秘密集会 弁財亭和泉 2021/11/21


秘密集会は落ち着くなあ。秘密なのに。ご出演者もなんだかそんなことを言っていたような。
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会場 : 一番太鼓(稲荷町)

弁財亭和泉『鶴の恩返しNEO』(作:佐々木陽子)

仲入り

弁財亭和泉『おじいせん』

木戸銭1,500円(予約)


●弁財亭和泉『鶴の恩返しNEO』(作:佐々木陽子)

まくらたっぷり。内容は大爆笑モノなんだけど全部秘密。ネタの方は2014年新作落語台本募集作品(落語協会)。これは和泉師が随分手を入れたんだろうなあという面白さ。「おつる」の不満爆発からビジネス的大成功とその後を描くストーリーも良くできているが、和泉師のキャラ造形が実に見事。「女性の不満に対して言い訳する男性」冒頭場面の構造が、この日の二席目と似ているのも面白い。

仲入り


●弁財亭和泉『おじいせん』

ここでなんと記念すべきデビュー作。二ツ目昇進直後に三遊亭円丈師の『ろんだいえん』を読んで作られた、なんて話をまくらでしつつ噺へ。
多分過去に何度も聴いたはずの新作にもかかわらず、まあ笑った笑った。昔聴いたときより笑ったんじゃないか。

和泉師は以前「なんとか"せん"という言葉も使わなくなりましたね」と「新作落語の陳腐化」について触れていたが、例えばこのネタの中の「LUNA SEAとか黒夢」という固有名詞は「ジェネレーションギャップの象徴」として、初演の2009年よりずっとうまく機能しているのではないか。
ビジュアル系バンドもゴスロリファッションもけっこうみんな覚えているし、そんなの知らない若い人でもなんとなく笑っちゃうだろう。

面白い新作落語とともに、僕らは歳を取っていけるのだなと。

まあ、僕は88歳まで生きるつもりはありませんが。

ということで、相変わらず外れのない和泉師。最近ぐっと仕事が増えているので是非チェックしていただきたい。
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唯一残念だったのは、一番好きな一番太鼓の麻婆豆腐が食べられなかったこと。うまいのよ。食べたいのよ。でも日曜はお休みなのよ。

m_shike at 22:35コメント(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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