2021年11月20日

充実の92分 四噺その十四 2021/11/14


江戸博も久しぶり。
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まあ、コロナ明けはどこに行っても久しぶり。久しぶり巡りですなあ。

この会も久しぶり。
日曜開催ということで、ありがたく。
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会場 : 江戸東京博物館小ホール

柳亭楽ぼう『真田小僧』
三遊亭わん丈『星野屋』
雷門音助『干物箱』

 仲入り

三遊亭楽天『目薬』
立川寸志『黄金餅』

木戸銭2,000円


●柳亭楽ぼう『真田小僧』

この人はいいね。きちっとリズムをキープして落語をやってる。先が楽しみ。

●三遊亭わん丈『星野屋』

いい開口一番のあとを受けて、まずはコンセプト説明。四人全員黒紋付きで古典落語、まくら短めでしっかりと、などなど。
色んな所をスパスパ切って、実にあっさりとした星野屋。鮮やかなジャブの連打を思わせる調子の良さ。
わん丈さん、なぜかお婆さんやるとき嬉しそう。

●雷門音助『干物箱』

久しぶりだけど変わらない笑顔。柔らかくて明るくて品がある。みんな大好き音助さん。

仲入り


●三遊亭楽天『目薬』

寄席のようなトリへの連携プレーが楽しめるこの会では、ヒザの楽天さんはあくまで軽く、ふんわりと。

ただ、二ツ目4人の会なので、ヒザとはいえもう少し長く、もう少し色気出しても良かったかも。とはいえ次回はトリです。ガッツリやってくれるでしょう。

●立川寸志『黄金餅』

満を持しての寸志さん登場。
願人坊主の説明などはすっ飛ばし、他も気が付かないくらいに台詞を削った結果、ネタおろしのときに比べてかなり短く濃縮した仕上がりに。
長屋の貧しさはしっかり描きつつも、あくまで軽快・快調にトントントンと噺は進み、道中付けは曲芸に走らず客の中手(噺の途中の拍手)を許さない。
アルコール依存症坊主のお経が絶品。それに呆れる長屋三人衆がまたいい。死体を一人で担ぐ仕草もしっかりと重い。お見事としか。

個人的に大好きな台詞「鰻もどんなものだか、芝居もどんなものだか」も、貧しさと希望を感じさせながら、軽快さはきっちりキープ。抜群です。

前四人が作った流れにしっかり乗った寸志さん。かっこよかったです。


というわけで、数ある若手落語会のなかでも僕が一番好きな会は、今回も楽しかった。
ただ、かつて会場だった深川江戸資料が改修工事で使えなくなったかと思ったら、今度は江戸博まで回収で閉鎖するんだそうで、次の会場がまだ決まらないんだそうだ。うーん。

いいところ見つかるといいんですが。

m_shike at 23:19コメント(0)落語 | 立川寸志 このエントリーをはてなブックマークに追加

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