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2021年07月25日

音曲で楽しむ船遊びの贅沢 第391回圓橘の会 2021/07/23


7月と9月の『圓橘の会』はお江戸両国亭で開催。
違うのは会場だけかと思ったら。思わぬ趣向が。

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会場 : お江戸両国亭

三遊亭楽太『相撲小噺』
三遊亭萬丸『手紙無筆』
三遊亭圓橘『汲み立て』

仲入り

三遊亭圓橘『三十石』

木戸銭2,500円(予約)


●三遊亭楽太『相撲小噺』

おっと、この会初登場だよね。十代にして圓生マニアの楽太くん。
ささっと小噺で降りたけど、緊張しているようでもあり、嬉しそうでもあり。
その理由は後で判明。

そうか、音曲噺と上方噺とくればハメモノだ。三味線が生。何という贅沢。

●三遊亭萬丸『手紙無筆』

「今日は五輪の開会式が行われますが、動員ではこちらが勝ちました!」いいねえ。素晴らしい。落語には観客がいないとね!

確実に技術を身につけていく二ツ目を観るのはいいものであります。極めてシンプルな噺のなかで台詞回しに意外性があって非常に楽しい。

ところで出囃子の太鼓は、まず自分で叩いて、途中で高座降りてきた楽太さんにバトンタッチしたのだろうか。そういう技もあるのかな。

●三遊亭圓橘『汲み立て』

生で聴くのは初めてかも知れないこの噺。
この日は圓橘師のピアニッシモからフォルティシモの幅が大きくて、船を含めた遠近の空間を鮮やかに描き出している。

またキャラの描き分けがまたしても見事。特に前半、エロいダメ男たち寄合のワイワイした雰囲気がなんとも言えず楽しい。助平キャラに生臭さがなくて、かわいい。

音曲の師匠も色っぽく、建具屋半公はピシッと二枚目。形式がきちっと守られるところに現れる爆笑。長唄に都々逸が気持ちいいところに、若手二人による鳴り物軍団が絶妙の妨害雑音を挟み込むからたまらない。
下ネタのサゲも、むしろ爽やかに感じられる。

仲入り


●三遊亭圓橘『三十石』

二席目は「上方噺でございまして、圓生師匠の得意ネタで」と圓生師のエピソードをはさみつつ江戸者二人の珍道中へ。
次から次へと出てくる上方キャラが、それぞれに楽しくかつ緻密に練り上がっている。
客引きの顔は目鼻口が真ん中に集まって小さくなっているのが滑稽で、客たちにからかわれてもどこか楽しそう。美女と勘違いされるおばあさんのとぼけ具合もいいし、最後にはろくろっ首まで出てくるけど呑気な雰囲気は変わらない。

今更言うまでもないが、舟歌は絶品中の絶品で、腕の形も見事な船を漕ぐ仕草、さらに乱れる息までが生き生きとリズムを刻み、聴いている客までいつか川の上だ。
とーん、とーんと淀の流れを描き出す太鼓もいい。叩いているのは圓生マニアのティーン・エイジャー楽太さんなのかな。緊張しながらも嬉しいんだろうな。

両国寄席で聴いたときに比べて尺もたっぷりで、船旅をゆったりと堪能させていただいた。

夏は船だねえ。

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8月はお休み。次回は9月です。
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m_shike at 20:29コメント(1)落語 | 三遊亭圓橘 このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント一覧

1. Posted by ますめっど   2021年07月27日 10:24
こういう夏を演出するネタ選びもあるんですな と思いましたよ。

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