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2021年07月17日

雷鳴に負けぬ滑稽噺 寸志ねたおろし!! 2021/07/11 #立川寸志


毎回ハイレベルな立川寸志さんのネタおろし。
今回も満足度が半端なく高かったです。

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会場 : お江戸日本橋亭

立川半四楼『金明竹』
立川寸志『ぞろぞろ』
立川寸志『ろくろっ首』

仲入り

立川寸志『大山詣り』

木戸銭2,000円


●立川半四楼『金明竹』

だいぶ前に立川談四楼独演会で聴かせてもらったときからあんまり進化していない。いろいろトチってたし。頑張って。

●立川寸志『ぞろぞろ』

母校・東京都立大学でのオープンユニバーシティ講師の仕事から、江戸時代の寺社に関する蘊蓄が炸裂。秋葉神社があんなところにあるとは知らなかった。かなり長いまくらであったがちっとも退屈しないし、噺への接続も極めて自然でスムース。このあたりからすでにお見事。

軽くて無責任な神様のキャラは寸志さんが得意とするところ。
草鞋が増えるシーン・床屋のシーンにも、ちょっと気を抜いてたたら気が付かない程度の確かな工夫があり、しっかりと楽しませてくれた。

●立川寸志『ろくろっ首』

もともと寸志さんは「与太郎が苦手」と自称していたけれど、この噺を聴く限り「寸志版の与太郎」はすでに完成の域に達しているのではないか。
極端な愚鈍さや鋭さは抑えて、のんびりと愚かしい、そして愛しい与太郎。
「お嫁さん欲しい!」のあたりめっちゃ可愛い。
その可愛さを引き出すご隠居はもともと得意なので、ふたりのやりとりがたまらなく楽しい。

実はそんなに好きな噺じゃないんだけど、寸志さんの卓越した技量でまたもしっかり楽しませていただいた。他の与太郎噺も聴いてみたい。

仲入り



●立川寸志『大山詣り』

この日はもともと晴れていたのに、この高座が始まったあたりから突然、爆撃のような雷鳴。
それも連発。お江戸日本橋亭・高座横のドアは薄い。音の暴力は容赦なく襲いかかる。

それでも寸志さんはやりきった。こんなややこしい滑稽噺を。

やたら登場人物の多い噺だが、そのキャラの描き分けはいつもにも増して鮮やか。頭を剃られた翌日の八が「お坊さん」と呼ばれるあたりの会話はもう絶品の滑稽。
長屋に戻ってからの熊のプレゼンテーションがまたものすごい。あれじゃあおかみさんたち頭剃っちゃうよ。

あまりの見事さに、こちらも雷鳴に負けて噺を聴き逃すまいと食らいつく。演者も客もレベルの高い連帯感で繋がりながら、のんきな落語世界を楽しんでいる、ある意味異様な、楽しい空間があった。

それも芸があってのこと。どれほど稽古すればこの領域に行けるのか。

次回は9/19日曜日、14時から。ぜひ。





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画像

m_shike at 19:30コメント(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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