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2021年06月28日

鰹の半身に大家の凄み 第390回圓橘の会 2021/06/26


今月もこの会には来てしまう。
なんてったって、髪結新三の通しです。

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会場 : 深川東京モダン館

三遊亭萬丸『鹿政談』
三遊亭圓橘『髪結新三(上)』

仲入り

三遊亭圓橘『髪結新三(下)』

木戸銭2,500円(予約)
20210628


●三遊亭萬丸『鹿政談』

開口一番でこんなネタを掛けるあたり、伸び伸びと育てられているということなんだろう。噺も伸び伸びとおおらかで聴きやすい。根岸肥前守の貫禄なんてのは、これから深まっていくのだろう。

●三遊亭圓橘『髪結新三(上)』

まくらではこの噺の成り立ちについて。
もともとは実話で、大岡政談「白子屋お熊の事件」として伝わり、二代目河竹新七(河竹黙阿弥)の歌舞伎『梅雨小袖昔八丈』から、さらに映画『人情紙風船』へと。

山中貞雄の遺作で、もう何年も前から録画だけして観ていない。前進座らしいラストシーンを観なければ。ここから山中の『河内山宗俊』に出ていた原節子の話に逸れる。師匠、本当に原節子の大ファンなのだなあ。

「上」はほぼ仕込みなので、そんなに盛り上がるところはないけど、たった一言でモダン館の室内に豪雨を振らせてしまうマジックと、履物で忠七の額を割ってしまう新三の性悪がビシッと決まって、「下」への期待が深まるばかり。

仲入り

●三遊亭圓橘『髪結新三(下)』

男たちがそれぞれの面子を掛けて丁々発止の後半。ぐっと面白い。

善七・源七親分・新三いずれも台詞のキレが鮮やかで、ドキドキ楽しいったらありゃしないのだが、なんといっても大家の長兵衛が圧倒的。
台詞と表情による柔軟-強硬の切り替わりが凄まじい。下から来たなと思ったらすぐ上からどやしつけて店立てをちらつかせ、さすがの新三もタジタジ。「半身」と家賃も回収してお仕事終了というわけで、本物のワルとはこういうものかと唸らされるほど魅力的。

サゲたところで客席にいた園尾隆司先生にお願いして、当時の大家が持つ権限の大きさについて法律家の視点から解説。これも面白かった。

ちなみに芝居では、このあと新三は源七に殺されるのだが、殺人現場である深川閻魔堂前の富岡橋は、モダン館とは目と鼻の先なのです。行ったことないけど。


さて、次回。
いまだどうやってやるのかよくわかんない東京五輪の影響で、深川東京モダン館は7月〜9月の間使用不可。
ということで2021年7月と9月の『圓橘の会』はお江戸両国亭での開催になるとのこと。
20210626
第391回圓橘の会
日時:7月23日13開演
料金:予約2,500円
ご予約は三遊亭萬丸さんまで。
090-8006-0232
info.manmaru0320@gmail.com

なんと五輪開会式(予定)の当日ですよ。


m_shike at 21:30コメント(0)落語 | 三遊亭圓橘 このエントリーをはてなブックマークに追加

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