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2021年04月26日

吉原の光と影を描く 第388回圓橘の会 2021/04/24 #三遊亭圓橘


やはり落ち着くモダン館。 この日の翌日から5/11まで閉館だそうで。
ギリギリのタイミングで開催。

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会場 : 深川東京モダン館

三遊亭萬丸『あくび指南』
三遊亭圓橘『盃の殿様』

仲入り

三遊亭圓橘『人参〜三浦老人昔話より』(作:岡本綺堂)

木戸銭2500円(予約)


●三遊亭萬丸『あくび指南』

丸い眼鏡をかけて登場、噺に入る前に外すスタイルは師匠・萬橘譲りか。まあ他にも色んな人がやっていますけどね。
前名「まん坊」が蔓延防止でいじられるという話で温めて『あくび指南』。あちこち削ったシンプルなスタイル。教わってる方はかなり面白い。教えるほうがもう少し整うとさらに面白い。

●三遊亭圓橘『盃の殿様』

圓橘師にとってのヒーローは嵐寛寿郎。鞍馬天狗ですな。

この映画で「殿様」の役を演じその芝居が見事であった、山田洋次監督さすがと思ったと。反面、今村昌平監督はひどい役で使ったので嫌いになってしまったと。そんな話から『盃の殿様』。圓橘師のこの噺はもう大好きで。
引きこもり大名の吉原通いから、三百里を超える盃のやり取り。
このバカバカしさ、楽しさを、端正な地語りと滑稽味たっぷりの人物描写で、軽やかに美しく描く。これぞ落語。師オリジナルの洒落た落ちも素晴らしい。仕草がまた美しく、その美しさがバカバカしさを際立たせている。素敵。素敵としか。

仲入り



●三遊亭圓橘『人参〜三浦老人昔話より』(作:岡本綺堂)

聴き惚れて、思い返してみるとなんか大した話じゃないんだ。
三人の人が死んでいるというのに、ドラマとしての起伏もクライマックスも、気の利いた魅力的な台詞があるわけでもなく、ただシンプルに悲惨な筋があるだけで。

これがまあ圓橘師が語ると、作品の世界にすーっと没入させられてしまう。
おそらく、地語りのトーンとリズムが絶妙なのだ。緻密な抑揚が作り出す別世界。魔法のようだ。

終演後「言葉が出ないところがあり申し訳ございません」と。
ご本人は不愉快だろう。
しかし客としては、いささかの不都合もなかった。

三百里先の殿様から盃を受けたのも、母の病気のために身を沈め、大火で命を落としのも、吉原。
僅かな時間でその光と影を感じる事ができた日だった。

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次回は緊急事態宣言明けだ。
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ぜひ。



m_shike at 22:38コメント(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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