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2021年02月28日

令和の爆笑王誕生を見届ける 浅草演芸ホール2月下席 昼の部 桂宮治真打昇進披露興行 2021/02/28


大人気なのに座席数減らしたこともあり、あまりにも混雑してるようで躊躇してたけど、やっぱり聴きたくなって、朝早めに起きて浅草へ。
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会場 : 浅草演芸ホール

三遊亭こと馬『からぬけ』
桂しん乃『狸札』
三遊亭遊子『強情灸』
おせつときょうた 漫才
春風亭昇々『指定校推薦』
瀧川鯉八『俺ほめ』
瞳ナナ マジック
三遊亭竜楽『MISOMAME』
春風亭柳好『禁酒番屋』

仲入り

コント青年団 コント(先生生徒)
桂右團治『動物園』
桂小文治『長短』
林家今丸 紙切り(舞妓・宝船・宮治・客)
柳家蝠丸『新桃太郎』

仲入り

鯉八(司会)・伸治・竜楽・宮治・小文治・蝠丸・柳橋    真打昇進披露口上

東京ボーイズ 歌謡漫談
春風亭柳橋『魚根問』
桂伸治『あくび指南』
ボンボンブラザース 曲芸
桂宮治『蛙茶番』

木戸銭3,500円(当日)


●三遊亭こと馬『穴子でからぬけ』

円馬門下の前座さん。声は出ている。

●桂しん乃『狸札』

おーお久しぶり。お元気そうでなにより。なんか芸風が伸べえさんに似ている気が。

●三遊亭遊子『強情灸』

「日曜の昼席は前座が二人出る、それがふたりとも女性で、次に出てきたのが女みたいな名前で」とスタンダードな強情灸……と思いきや、凄い趣向が。 これぞ究極のヨイショ落語。落ちが見事に決まったところで新真打が乱入して喜びのダンスを披露。
遊子さん、番頭としても大活躍してるらしい。

●おせつときょうた 漫才

おお、これが噂の。ちゃんとネタを寄席の空気に寄せている。多分もっと良くなる。

●春風亭昇々『指定校推薦』(序)

この方も真打昇進目前にして、ますます面白くなってる。
この新作もほんと良くできていて、お得意の「安全な狂気」が炸裂。クレイジーな生徒を冷めた目で見る教師二人がまたとてもいい。
あとで人に聞いたところによると、更に面白い続きがあるらしいので「序」にしておいた。聴いてみたいなフルバージョン。

●瀧川鯉八『俺ほめ』(宮治昇進披露目版)

狂気の後にまた狂気。
貫禄さえ感じられる鉄板の鯉八クラシックネタに、この日限りのスペシャルなクスグリを追加したのは珍しい。これがまた受ける受ける。
成金OB連続攻撃で客席の盛り上がりは一気にピークへ。

●瞳ナナ マジック

このタイミングで魔女ナナさまはいいね。

●三遊亭竜楽『MISOMAME』

当時前座が少なかった円楽一門会からよく前座仕事(ワキ)をもらっていた関係で、宮治さんは円楽一門会とも縁が深い。竜楽師はその中でも地方公演などでお世話になった方。

海外公演を精力的に展開してきた師による『味噌豆』7ヶ国バージョン。これがまたスムースで。落ちがまた見事。

●春風亭柳好『禁酒番屋』

いきなり中国語で喋りだしたあと楽屋に向かって「ほら受けない」。で受ける。
この日は絶好調でリズムがとても気持ちいい。

仲入り

この日はここで一度換気。横のドアが開いてドン・キホーテが見えた。

●コント青年団 コント(先生生徒)

やっぱりどっかしらメタなセリフが入ってくるコント。時事ネタの入れ方もお上手で、やっぱり面白い。

●桂右團治『動物園』

上方言葉で行くと決めたのかなあ。たしか神戸出身。

●桂小文治『長短』(道案内)

根多帳には長短とあるけど全然聴いたことない噺。ふわりと寄席らしい軽さ。

●林家今丸 紙切り(舞妓・宝船・宮治・客)

注文で切ったのは『宝船』のみ。

●柳家蝠丸『新桃太郎』

「弟弟子の伸治の口上が長いので5分削ります」と、志ん生師と正蔵師の会話から、あっという間に終わる桃太郎できっちり笑い取って終了。

仲入り(2回目)


●鯉八(司会)・伸治・竜楽・宮治・小文治・蝠丸・柳橋  口上

今や名物「伸治師の漫談口上」は宮治入門時の鯉八師の話から「宮治は優秀すぎて話があまりない」と、誕生日に宮治師にウォシュレット買ってもらった話「毎日宮治にお尻洗ってもらってます」。司会の鯉八師に「赤ちゃんみたいな笑顔で何言ってるんですか」と突っ込まれる。
竜楽師は「前座として手伝ってもらって3年ほど濃密な時間を過ごしたけど、これと言ったエピソードはございません」(宮治師「えー」)。やっぱりしくじらない前座だったんだな。
「(最近は接点ないのに)真打昇進披露にこうして呼んでくれる。二ツ目披露にも呼んでくれた。こういうのは彼だけ。芸は人なり」笑って泣かせるいい口上。
小文治師は手堅く。蝠丸師はひたすら伸治師をいじって新真打の話をするのを忘れる。最後は副会長・柳橋師が綺麗に締める。手締めも柳橋師。
鯉八師の司会が観れたのは嬉しかった。

●東京ボーイズ 歌謡漫談

ムード歌謡ネタがもうキレキレでもう本当に楽しい。やっぱ最後の中之島ブルースが最高。クールファイブ知らない人でも笑える。

●春風亭柳橋『魚根問』

根多帳には『やかん』とあるけど魚根問。この日も客を疲れさせずに程よく笑わせる寄席のプロ。

●桂伸治『あくび指南』

落語という器の中でひたすら楽しそうに、自由に泳ぎ続ける伸治師。
もう魅力的すぎて眩しい。

●ボンボンブラザース 曲芸

やっぱり短めなのは仕方ないけど、ちゃんと楽しい。真打昇進のときはボンボン先生にヒザやってほしいと思う若手が多いというのもわかる。いつか帽子投げやってみたいなあ。

●桂宮治『蛙茶番』

子供の頃から新宿コマ劇場で芝居観ていた元役者志望・もともと加藤健一事務所の研修生でもあり、花組芝居のゲストで出演したこともある宮治師。この日は演劇関係のまくらをバンバン振りまくり。いきなり立ち上がって内野聖陽のハムレットを始めたのは驚いた。
七段目あたりかなあと思ったら、このネタ。いやあ、ぴったりじゃないの。
久しぶりの生宮治。うわ、明らかに腕上げてる。セリフに入る前の地語りの安定感が半端ない。湯屋から出るあたり、うまいなあと思ったら、もう一回同じところを繰り返したのは笑った。サービスするなあ。

改作もますますいい切れ味で、立川談笑師や柳家喬太郎師を思わせる鋭さが心地よい。
ガマから青空球児好児、さらに東洋館まで持っていくあたりはベタすぎて最高。
過剰にパワフルな身体表現は、やはりどこか桂枝雀を思い起こさせる。
そしてマイクの後ろに股間を持ってくる下品さもまたご愛嬌。だってこのネタだからね。

とにかくまあ、受ける受ける。こりゃ、まごうことなき令和の爆笑王だなあ。


宮治師については、個人的にいろいろ語りたいこともあるけど、それはまた別の機会に。
桂宮治師匠、真打昇進おめでとうございます。


そういえば林家乱入もありました。 20210228_092108_HDR
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m_shike at 23:56コメント(2)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント一覧

1. Posted by ますめっど   2021年03月19日 12:52
5 パーティーと寄席の披露目がガッツリ緊急事態宣言下になってしまった宮治さん、それをもろともせずな感じ。
でも本人的には随分と裏で頑張っておられる。
「もうそんなに頑張らなくても…」と思ったりもします。
いつかちゃんと労ってあげたい。
しかし池袋の客入りは百合子さんにゃ見せられなかったですわ。
2. Posted by 4k   2021年03月19日 14:25
>>1
宮治師、芸協愛が強すぎて本当に頑張りすぎですよね。お身体大切にしたいと思います。

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