2021年01月16日
この大変な年の最後に素晴らしい一席 亀戸梅屋敷寄席 主任:三遊亭圓橘 2020/12/29
いやあ、2020年最後の落語が本当に素晴らしくて。

会場 : 亀戸梅屋敷
三遊亭楽太『寄合酒』
三遊亭好二郎『星野屋』
三遊亭円福『尻餅』
仲入り
三遊亭楽大『時そば』
三遊亭圓橘『二番煎じ』
木戸銭1,000円
●三遊亭楽太『寄合酒』
昭和30年代からタイムスリップしてきたとしか思えない。令和に来て観るたびにうまくなってる恐ろしいティーンエイジャー。●三遊亭好二郎『星野屋』
代演。歌舞伎『星野屋』を観に行った話から、芝居と落語の尺の違いに触れつつ噺へ。スピーディで楽しい高座だが、やや急ぎ過ぎだったかも。●三遊亭円福『尻餅』
悪くないと思うのだが、ときおり聴こえる舌打ちのような音が気になる。仲入り
●三遊亭楽大『時そば』
この大変な年に真打昇進。大変だったろう。明るくてちゃんとしてるんだけど、まだ伸びしろあると見た。●三遊亭圓橘『二番煎じ』
何から書けばいいのか。圧巻の高座。夜回りの寒さ。火の用心の声と唄。火と酒と鍋の暖かさ。寒空に煌めく星から燗酒の湯気まで見えてくる。
そして、みんな揃ってゆるくいい加減な男たちの台詞がまたいい。
なんども聴いた噺で爆笑できる幸せを、年の暮れに味わえる喜び。たまりません。