2020年11月30日

漂流しない文治 第384回 圓橘の会 2020/11/29 #三遊亭圓橘


ここに来ると落ち着くというか。また今月も三遊亭圓橘師匠。
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会場 : 深川東京モダン館

三遊亭萬丸『唖の釣り』
三遊亭圓橘『木乃伊取り』

仲入り

三遊亭圓橘『業平文治漂流奇談 その三』

木戸銭2,500円(予約)


●三遊亭萬丸『唖の釣り』

まくらはとっちらかったけど、噺はまずまずのところにまとめた。仕草というか、パントマイムがうまいね。

●三遊亭圓橘『木乃伊取り』

まくらで驚愕の事実を公開。むかしつとめたお座敷になんと前首相がいたと。そして秘書とお座敷芸をやっていたと。びっくりである。
圓橘師の『木乃伊取り』は飯炊き(清造?)に思い切りフォーカスされていて、一杯飲むたびに変わっていく表情がとても楽しい。それまで遠慮していたのに、三杯目だったか、注がれた酒を「少ないね」というあたりからの変化が絶妙。

ただ、さんざん笑ったあとで、一人の真面目な田舎者があっという間に堕落させられてしまうさまに、ちょっと苦いものも感じる。この苦さもまた、落語なのかも。

仲入り

●三遊亭圓橘『業平文治漂流奇談 その三』

なんかね、そんなに面白くないのですよこの噺。
圓橘師じゃないと聴いてられないと思う。
漂流といいつつちっとも移動しないし、話の進みは鈍いし、侠客伝といいつつ次郎長みたいな爽快感はないし。


でも、というか、それだけに、圓橘師の繰り出すテクニックのキレが楽しめるというところもある。あの悪い医者の小悪人っぶりの絶妙さ。文治にのぼせて裏声になるお町の純情。このあたりは流石。結局の所、満足はしちゃうんですけどね。

やっぱりチャンバラがでてくると、ぐっと面白くなるのかもしれない。今後の展開に期待。

次回は12/19です。


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m_shike at 22:30コメント(0)落語 | 三遊亭圓橘 このエントリーをはてなブックマークに追加

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