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2020年11月13日

強烈な躍動感に魅了された!! 柳家小太郎 とうとう一人 どすこい 2020/11/08


凄かった!
柳家小太郎、凄いぞ!!
20201110
会場 : 江戸東京博物館小ホール

柳家小太郎『手水廻し』
柳家小太郎『愛宕山』

仲入り

柳家小太郎『宿屋の仇討』

木戸銭1,500円(予約)


●柳家小太郎『手水廻し』

まくら面白かった気がするが、覚えていないのは噺のほうが面白すぎたせいか。

個人的にはそんなに好きな噺ではない。上方の都会人が田舎者をいじめすぎてる気がしちゃって。
ところかこの江戸版・手水廻しは「上方の旅人が江戸に泊まる」「江戸っ子が上方に泊まる」展開になっていて、都会人としての見栄っ張りや上方への対抗意識などが、いかにも落語らしい「かわいい愚かさ」が全面に出る構図になっている。

その構図に乗っかる小太郎さんの演じっぷりが凄まじい。頭が長い男は前回聴いた『徳ちゃん』の遊女のように怪獣仕立てで、ひたすらダイナミックに頭を回す。もうこの時点で腹筋がやばい。会場の大きさと所作がピタッとあっている。ちょっと桂枝雀師の雰囲気も感じられた。
宿主人と板前(名前覚えられず)の会話も心地よいテンポで、セリフ一つ一つが面白い。手水についてくる房楊枝の説明など、細かいところもしっかりしていて申し分なし。笑った!

●柳家小太郎『愛宕山』

「旅に連れて行ってもらった話」をまくらに挟んだのはこのあたりか。川の字に寝た話でゲラゲラ笑った流れで大ネタへ。このあたりも実にスムース。

噺の流れはオーソドックスながらもやはり仕草と声の大きさが素晴らしい。わりと天井が高いこの会場をあっという間に爆笑落語空間に変えてしまう。とにかく幇間一八のキャラが楽しい。そして台詞のテンポが心地よい。

飛び降りるときの傘を持つ手や、竹をちゃんとしならせる腕の筋肉など、やや大きめの仕草も完璧にハマっている。
一個一個の仕掛け、技術がすべて笑いにつながっているのが凄い。

仲入り



●柳家小太郎『宿屋の仇討』

もうここまでで十分満足なんだけど、この日の小太郎さんはこれくらいでは許してくれない。
某先輩(ヒント・落語家ではない)が飲みの席であまりにもうるさく出入り禁止の店がいくつもあるというエピソードを振ってこの噺に入る自然な流れがまずいい。

前二席の出来の良さで乗っているのだろう。ここでも台詞回しのテンポの良さ、緩急が全部笑いにつながっていく。特に相撲のシーンが素晴らしく、どんどんうるさく盛り上がっていくあたりの演出が絶妙。

愛宕山のまくらをギャグに使うなどアドリブ性も効果的で客が笑いから逃げられない。笑いっぱなし。

色々めんどくさいところが多くて、ベテランでも手を焼くとされているこのネタを、見事なまでに豪快にねじ伏せて、痛快ですよこれは。


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来年3月の鈴本で、満員のお客さんを手玉に取っている柳家㐂三郎(きさぶろう)の姿が見えた気がした。

その前に、いかがですかこちらの会。


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もうあんまり席残ってないんで、ご予約お早めに。



m_shike at 12:00コメント(2)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント一覧

1. Posted by ますめっど   2020年11月14日 07:21
上方でもあるネタを江戸落語でしっかりとやっているという3ネタでありますね。
2. Posted by 4k   2021年01月03日 19:00
確かにそうなんですよね。このあたりも小太郎さんの個性だなと思います。

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