2020年10月22日

笑いすぎて涙が 新宿末廣亭十月中席夜の部 真打披露興行 主任:瀧川鯉八 2020/10/18


本当は5月に行われるはずだった真打披露興行。
10月まで待たされたけど、改めて開催。

ずっと好きだった鯉八さんが鯉八師匠になった。
嬉しい。
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会場 : 新宿末廣亭

桂伸ぴん『他行』
桂伸べえ『まんじゅうこわい』
ねずっち 漫談
三遊亭遊喜『宗論』
昔々亭慎太郎『(新作『息子の日記?』)』
マグナム小林 バイオリン漫談
桂小文治『強情灸』

休憩

瀧川鯉昇『うなぎや』
東京ボーイズ 
春風亭柳橋『替り目』
三遊亭小遊三『幇間腹』

仲入り

慎太郎・A太郎・鯉八・鯉昇・伸衛門・伸治  真打披露口上
昔昔亭A太郎『面会』
桂伸衛門『元犬〜かっぽれ』
桂伸治『だくだく』
ボンボンブラザース 太神楽
瀧川鯉八『にきび』

木戸銭3,500円(当日)


●桂伸ぴん『他行』

しっかりした前座さん。ちゃんとしている。

●桂伸べえ『まんじゅうこわい』

ぐにゃぐにゃした気持ち悪さはそのままに進化中。受けてる。僕も笑っちゃった。こりゃ面白いキャラだ。中毒性がある。今後どうなるか想像つかない。

●ねずっち 漫談

鉄板の謎掛け漫談。奥様ネタが毎回のように新ネタでどれも面白い。

お題を振らせていただいた。
いまのところ末廣亭は声掛け禁止なので、この日「鯉八師匠!」と叫んだのは僕だけです。ふふふ。

●三遊亭遊喜『宗論』

いきなり「鯉八にコンペイトウを貰いたい」とぶっこんで大受け。お上手。

●昔々亭慎太郎『(新作・『息子の日記?』)』

初めて。メガネがちょっと知的な雰囲気で、落語家としては珍しい。
演目がよくわからない新作はオーソドックスながらしっかりした組み立てでギャグが冴える。面白い。

●マグナム小林 バイオリン漫談

新真打ファンと思われるお嬢さん方が、マグナム先生の至芸に魅せられて、手拍子も忘れて食いついているのが嬉しくてね。


●桂小文治『強情灸』

ちょっと立川左談次師を思わせるかっこよさがあって、大好き。

休憩

(コロナ対策で休憩を入れるのはいいけれど、アナウンスが不足。このあと仲入りあるのにトイレに殺到)

●瀧川鯉昇『うなぎや』

いつも面白いのは間違いない師匠なわけですが、うなぎを選ぶシーンのぶっ飛んだ改作っぷりがあまりにも可笑しくて。
鯉八師はこの師匠のエッセンスを栄養にしてきたんだなあと。

●東京ボーイズ 歌謡漫才

英語ネタは昭和っぽい懐かしさがあって、いいね。で中之島ブルースも聴きたいので難しいところだ。

●春風亭柳橋『替り目』

寄席の達人というか。
この出番ならこのくらいの軽さでこのくらい沸かそうという意図がしっかりしている。この日は良い客でよく笑うので、手堅く程よく笑わせるようにコントロール。

●三遊亭小遊三『幇間腹』

幇間やらせても、まあお上手。もうガンガン受けていた。ただ個人的には、やっぱり小遊三師は登場人物が多い噺で聴きたいとは思う。

仲入り



●慎太郎(司会)・A太郎・鯉八・鯉昇・桂伸右衛門・伸治  真打披露口上

桃太郎師の名代、慎太郎師の司会もA太郎師紹介もお見事。鯉昇師のあまりにも短い鯉八師紹介がまあおかしくて、さらに桂伸治師が無敵モードのフリーダムなコメントを延々と。結局、笑いっぱなし。

●昔昔亭A太郎『面会』

「昨日はまくらほとんどなしで大工調べやって大喝采。今日はその評判を一気に落とすかも」と「初めて作った新作」を。
面白いじゃないの!
「頭のおかしい自信家」が頭のおかしさをどんどん展開していくと、A太郎新作は弾けちゃうのだなあ。
男っぷりもますます上がってる。かっこいいよ。

●桂伸衛門『元犬〜かっぽれ』

仕方が上手なのでこのネタは伸衛門師にとても似合う。犬が程よくリアルで可愛い。楽しい。
ちょっとシャープでモダンな雰囲気のかっぽれがこれまた楽しい。客としては感染対策で「みかーんぶね」と言えないのでちょっと寂しい。
ご自身がトリのときは『柳田格之進』掛けたりしているみたいで、そっちも聴いてみたい。

●桂伸治『だくだく』

とにかく、目がずっと笑っているのが可愛らしくってたまらない。さっきの「自由過ぎる口上」に魅了された客が、師の落語世界にどんどん巻き込まれていくのが分かる。
あまりの楽しい高座には、ちょっと凄みさえ感じた。ゆるゆるの空気を作り出す芸の凄み。

●ボンボンブラザース 太神楽

紙立てやらないボンボン先生は初めて。時間の都合かな。客を交えた帽子投げで客席を大いに沸かせる。僕の席からは楽屋で笛を吹いている鏡味味千代さんがよく見えた。

●瀧川鯉八『にきび』

掛け声掛けられないこともあり拍手の量が半端ない。そこにロックスターのような自信と自己顕示欲をどーんと前に出した鯉八師、一転してクルーズ船の仕事でどん滑った地獄の体験談を語り、これがまた受ける。噺に入ってまた更に受ける。

「ぶぁぁちゃん!」受け方が凄い、尻上がりにどんどん笑いが多くなる。
「ピーナツを食え!」で、この歴史ある建築物が揺れたような気がした。

いまではソーゾーシー・独演会・ラジオにテレビ、さらにテレビCMのナレーターなどでも大活躍、満を持しての真打昇進となった鯉八師匠。
でも、ここまでの道のりが楽だったわけでは決してない、と思う。
深夜寄席の『暴れ牛綺譚』で衝撃を受け、主催している落語会『シェアする落語』に2回ご出演いただいたこともあり、僕はそのご苦労を少しは知っているつもり。

毎回毎回、独自の世界観で完成度の高い新作を作り続け、おそらくは半端ない稽古量で芸を磨き、客を沸かせる。「天才」と呼ばれながら、努力の積み重ねで、一歩ずつ進化してきた鯉八師匠。

よくぞここまで。
ほぼ満員の末廣亭をわんわん沸かせる真打になった。
その才能と努力に相応しい人気者になった。

いや、ここからがスタート。今後が楽しみでならない。

笑いすぎて泣けた夜だった。
ちゃお。




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満員御礼! #シェアする落語 第13回 瀧川鯉八 2016/07/02 #rakugo #落語

#シェアする落語 第5回 瀧川鯉八 2014/02/15 #rakugo #落語


m_shike at 22:48コメント(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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