2020年08月12日
ハメモノも入ってコスパ最強の寄席 両国寄席 八月十日目 主任 三遊亭萬橘 2020/08/10
会場 : お江戸両国亭
三遊亭楽太『寄合酒』
三遊亭好二郎『阿弥陀ヶ池』
三遊亭萬丸『小言念仏』
三遊亭萬窓『夢の酒』
三遊亭道楽『宗論』
三遊亭鳳志『ちりとてちん』
仲入り
三遊亭王楽『太女恋駆け引』
こ〜すけ ジャグリング
三遊亭萬橘『稽古屋』
木戸銭1200円(割引あり)
こちら両国亭もやはり座席は市松模様、間を空けての着席なんだけど、次から次へと客が押し寄せるので、後ろに椅子がどんどん追加される。
三遊亭萬橘『稽古屋』相変わらず会場の隅々までまっすぐに届く声。まくらからドカンドカンと大爆笑。二ツ目昇進した三遊亭好青年さんを「我々がインドネシアに行ってリンボーダンスのプロになるようなもの」と。これが受けた受けた。おそらく楽屋挨拶に来たスーツ姿の好青年さんを見かけたけど、まるっきり海外から来たビジネスマンでした。やってることは「手ぬぐいをぶつける」なんですけどね。
噺がまだ素晴らしい。
前半は『色事根問』と同じなのね(三遊亭朝橘師はここから『いもりの黒焼き』に入ったりもする)。
隠居と男とのやりとりが、呑気に見えてどこかシャープ。いまの言葉をほとんど使ってないのに現代的。
後半はいよいよ師匠のところへ出向いての稽古のシーン。
これがねえ、感激しましたよ。なんと、
ハメモノ入り!
素晴らしいじゃないですか。
両国寄席の凄いところは、木戸銭1500円なのに、これだけ芸人が出て、しかも下座さんまでちゃんと入っているところ。生の三味線はねえ、贅沢ですよ。
三筋の糸でもってノスタルジーを盛り上げつつも、展開される師匠とのやりとりは、あくまで今の僕らの写し絵のような間抜けさ、バカバカしさ。「明治時代の稽古事」なんてクラシカルな題材が、2020年にしっかりと届く。過去の名演・録音を聴くだけでは絶対に味わえない落語の醍醐味を感じる。僕の好きな落語だ。
ちなみに萬橘師の唄については、清元と長唄の区別がつかない僕にはよくわからない。
いずれにしても大満足の一夜で、いくらなんでも安すぎるでしょこの木戸銭。

三遊亭楽太『寄合酒』さっき太鼓叩いていた前座さん。たしか伊集院光のラジオでも紹介された、17歳での入門。頑張ってる。声が大きくていいね。
三遊亭好二郎『阿弥陀ヶ池』あっという間に二ツ目の顔になった。先が楽しみな人。やっぱりもともと(上方)の、この型のほうが『新聞記事』より面白いんじゃないかな。
三遊亭好二郎『阿弥陀ヶ池』あっという間に二ツ目の顔になった。先が楽しみな人。やっぱりもともと(上方)の、この型のほうが『新聞記事』より面白いんじゃないかな。
三遊亭萬丸『小言念仏』なかなか爺さんの雰囲気は出せないながらも、ちゃんと笑いはとってるし、こんな難しい噺に果敢に取り組む姿が爽やか。出囃子「出た 出た 月が〜」もいいねえ。
三遊亭萬窓『夢の酒』この師匠の丁寧さが好きです。
三遊亭道楽『宗論』またこのネタかと思ったけど、ベテランの技なのか微妙に色々変えてくる。でも、まくらはとっちらかりすぎ。
三遊亭鳳志『ちりとてちん』この噺が似合ってますな。ちりとてちんの食べ方にも工夫があって楽しい。右に振ったり左に振ったり。
仲入り
三遊亭王楽『太女恋駆引』この師匠は古典のほうがいいと思うけど、ここまでの流れから考えて新作入れるのは意味があるんだろうな。口調だけで太った女性をイメージさせるのはなかなかのテクニック。細かいギャグの切れ味もいい。
こ〜すけ ジャグリング 初めてみたけどすごい芸ですね。パントマイムの要素を入れつつ軽快なジャグリング。成功の前に挟む失敗の演技がとてもうまい。腰につけたブルートゥースのリモコンで音楽を完璧にコントロール。次々と道具を繰り出しながら片付けもとても早い。紙切り以外の芸で高座で御祝儀貰ってるの初めて見た。
こ〜すけ ジャグリング 初めてみたけどすごい芸ですね。パントマイムの要素を入れつつ軽快なジャグリング。成功の前に挟む失敗の演技がとてもうまい。腰につけたブルートゥースのリモコンで音楽を完璧にコントロール。次々と道具を繰り出しながら片付けもとても早い。紙切り以外の芸で高座で御祝儀貰ってるの初めて見た。
三遊亭萬橘『稽古屋』相変わらず会場の隅々までまっすぐに届く声。まくらからドカンドカンと大爆笑。二ツ目昇進した三遊亭好青年さんを「我々がインドネシアに行ってリンボーダンスのプロになるようなもの」と。これが受けた受けた。おそらく楽屋挨拶に来たスーツ姿の好青年さんを見かけたけど、まるっきり海外から来たビジネスマンでした。やってることは「手ぬぐいをぶつける」なんですけどね。
噺がまだ素晴らしい。
前半は『色事根問』と同じなのね(三遊亭朝橘師はここから『いもりの黒焼き』に入ったりもする)。
隠居と男とのやりとりが、呑気に見えてどこかシャープ。いまの言葉をほとんど使ってないのに現代的。
後半はいよいよ師匠のところへ出向いての稽古のシーン。
これがねえ、感激しましたよ。なんと、
ハメモノ入り!
素晴らしいじゃないですか。
両国寄席の凄いところは、木戸銭1500円なのに、これだけ芸人が出て、しかも下座さんまでちゃんと入っているところ。生の三味線はねえ、贅沢ですよ。
三筋の糸でもってノスタルジーを盛り上げつつも、展開される師匠とのやりとりは、あくまで今の僕らの写し絵のような間抜けさ、バカバカしさ。「明治時代の稽古事」なんてクラシカルな題材が、2020年にしっかりと届く。過去の名演・録音を聴くだけでは絶対に味わえない落語の醍醐味を感じる。僕の好きな落語だ。
ちなみに萬橘師の唄については、清元と長唄の区別がつかない僕にはよくわからない。
いずれにしても大満足の一夜で、いくらなんでも安すぎるでしょこの木戸銭。










