2020年08月11日
いつかこのネタで 談吉百席 第三十八回 2020/08/08
今回も一応、裏方で参加。
と言っても開演前と終演後にしか仕事しないので、高座はゆっくりと楽しむ。
いつもの笑顔で談吉さん登場。感染拡大下の楽屋風景などで程よく客席を暖めてから「実はこれ、やってなかったんですね」と、定番中の定番『牛ほめ』そういえば聴いたことないかも。持ち前のメロディアスな語り口でサラリと心地よい。
「人情噺を」と語りだしたのが自作『当たりの桃太郎』に入ったのはズルイよ(笑)。古典を語る口調で「明るくシュール」な談吉ワールドへ。新たなクスグリも追加されて爆笑度もパワーアップ。「……序でございます」のサゲでもう一度吹き出す。
ウケているけど、客のノリが古典とは何か違うのは、客の肩の揺れ具合でわかる。
ウケているけど、客のノリが古典とは何か違うのは、客の肩の揺れ具合でわかる。
仲入りのあとには涼し気な着流しでネタおろし『万金丹』。ワイワイと無責任な二人の会話と呑気な田舎の雰囲気は談吉さんのニンに合っているし、そつなくまとめた感じではあった。
ただ、若干探りながら喋っているようなところもあり、噺全体のグルーヴ感は今ひとつ。メリハリが付けばもっと笑いが取れるはず。
もちろん談吉さんは先刻ご存知で、終演後に「いつかこのネタできちんとトリが取れるようになりたい」と言っていた。うん、いい目標だと思う。
ただ、若干探りながら喋っているようなところもあり、噺全体のグルーヴ感は今ひとつ。メリハリが付けばもっと笑いが取れるはず。
もちろん談吉さんは先刻ご存知で、終演後に「いつかこのネタできちんとトリが取れるようになりたい」と言っていた。うん、いい目標だと思う。