2019年05月05日
傑作滑稽新作の誕生 寸志滑稽噺百席 2019/04/24 立川寸志
連休前で時間が取れたので神楽坂。20時開始がありがたい。
会場 : 神楽坂:香音里
立川寸志『牛ほめ』
立川寸志『辰巳の辻占』
仲入り
立川寸志『小林』(自作)
木戸銭1,800円
●立川寸志『牛ほめ』
前から「与太郎は苦手」と仰っていた寸志さん。ちょっと哲学風味を入れたオリジナル与太郎が出来つつあるのでは。面白かったけど、御本人はもっと練り込むつもりだろう。●立川寸志『辰巳の辻占』
寸志さんが得意とする台詞の絶妙な軽さがしっかり楽しめる噺。巻せんべいの都々逸読むところがやっぱり大好き。仲入り
●立川寸志『小林』(自作)
渋谷らくごの「しゃべっちゃいなよ」でネタおろししたばかりの自作。いやあ、出来が良いのにびっくり。
その面白さについて15行くらいは書きたいんだけど、何書いてもネタバレになってしまうところが苦しい。
立川吉笑さんの新作や、桂三四郎さんの『全くの逆』みたいに、同じパターンをどんどん押していくタイプの新作なんだけど、前半のサラリーマン二人のやり取りが面白すぎて、このまま突っ走ってしまうのかと思いきや、一旦トーン落として、第二景はまた違う雰囲気でしっかり笑い取って、終盤でもう一回場面転換、そして見事なオチ。完成度高い。
ただ、入り方には迷いがあったみたいで、一度噺を止めた。鯉八さんみたいにまくらも作り込んで噺の頭に固定してしまえば問題ない。ということは寸志さんも先刻ご承知だろう。
ただ、入り方には迷いがあったみたいで、一度噺を止めた。鯉八さんみたいにまくらも作り込んで噺の頭に固定してしまえば問題ない。ということは寸志さんも先刻ご承知だろう。
これはぜひまた聴きたいし、多くの人に聴いてほしい。あと『豆腐の佐藤』『小林』と「寸志のサラリーマン専科」とシリーズ化してほしいなあ、とか。とかとか。
昨日24(水)昼は連雀亭ワンコン寄席。鯉白板わかめ/寸志辰巳の辻占/喜太郎家族になろうよ。異能な二人の面白新作に挟まれ幸せ。夜は滑稽噺百席。牛ほめ(初演)・辰巳の辻占・小林。牛、難しいぞ。辻占、久々で軽くなった。小林、大丈夫、イケそう。三席とも更に練らねば。百席次回は6/19(水)!#落語 pic.twitter.com/JaVzy8Cz9t
— 立川寸志【告知&報告+雑談】 (@tatekawasunshi) 2019年4月24日
