2019年04月21日
令和の爆笑王へ 新宿末廣亭四月上席夜の部初日 四代目三遊亭圓歌襲名披露 2019/04/01
三代目圓歌は僕にとって理想の落語家。
四代目圓歌は僕にとって理想の後継者。

仕事が片付いたので19時からの割引で新宿末広亭。
会場 : 新宿末廣亭.
途中から
鈴々舎馬風『楽屋外伝(漫談)』
仲入り
五明樓玉の輔(司会)・鈴々舎馬風・三遊亭圓歌・三遊亭歌司・柳亭市馬 口上
立花家橘之助 三味線漫談
柳家花緑『親子酒』
柳亭市馬『高砂や』
鏡味仙三郎社中 太神楽
三遊亭圓歌『お父さんのハンディ』
木戸銭1,500円(19時以降の割引)
●鈴々舎馬風『楽屋外伝(漫談)』
美空ひばり歌うより断然楽しいエロ話。後藤真希を「ごとうまきこ」と呼ぶのもまたおかしい。仲入り
●五明樓玉の輔(司会)・鈴々舎馬風・三遊亭圓歌・三遊亭歌司・柳亭市馬 口上
まあとにかく、馬風師が入る口上か1500円で見れちゃうんだからデフレは止まらない。ツケ打ちからの馬風ショルダータックルは玉の輔師のみ吹っ飛ばした。
歌司師「先代を看取った二人目の女将さんが令子、最初の女将さんが和子。ニュースを見て震えが来た」と。
●立花家橘之助 三味線漫談
続いて先代の愛弟子。「空港の荷物検査」ネタがやたたらとおかしい。『たぬき』は触りだけ。長いからね。
●柳家花緑『親子酒』
お酒飲まない花緑師のこの噺が、またやたらおかしい。どんな人物が出てきても演じ分けられるなかでもやっぱり父親がいい。細かいくすぐりが全部面白い。●柳亭市馬『高砂や』
柳家重鎮2連発の豪華さ。ここは一つおめでたいこのネタで。声の良さも生きるし。市馬師の中でも一番好きなネタかも知れない。帆を下げちゃうところ、どうしても爆笑してしまう。●鏡味仙三郎社中 太神楽
吉右衛門さん落としたところ初めてみた。言い訳がまたいい味で。●三遊亭圓歌『お父さんのハンディ』
長いまくらというか漫談は、その殆どが二度以上聴いたことがあるネタ。それでも笑ってしまう。笑ってしまう自分に笑ってしまう。
先代が「どーん」「どーん」と大砲を連射したのに対して、当代は「だだだだだだだだた」と畳み掛けて、客の呼吸を妨げるような笑いのとり方をする。残るのはどちらも爽快な疲労感。ちょっとした有酸素運動。
『お父さんのハンディ』というネタは、ほぼ全編ダジャレで埋め尽くされたような、それはそれはくーだらない噺なんだけど、どっかしらに親子の情みたいなものあるような、ないような。
「圓歌は歌之助に継がせる」と生前にしっかり決めた先代の判断が正しかったことを、余すことなく証明するような痛快な高座を堪能した。
これからも派手に笑わせて、ときどき『母ちゃんのアンカ』みたいな噺で泣かせて、そんでまた笑わせて、ガンガン稼いでいただきたい。
というか、そうなるだろう。なんたって圓歌なんだもの。
