2018年10月25日
圧巻の長講二席 やきもち 立川寸志 2018/10/19
やきもち金曜日の新しい企画(この日は二回目)がなかなかいい。
最近浪曲の『茶碗屋敷』を聴いて、改めて思ったんだけど落語の『井戸茶』は「町人を巻き込んでまでプライドを守ろうとする武士の愚かさ」を強調している。これは落語がもともと「人間のダメなところを認め、笑う」芸であるから当然の流れなのだと思うのだが、寸志さんの井戸茶は師匠・立川談四楼の型を継承したうえで、この「武士の愚かさ」を強調している。商人の清兵衛も正直者というより庶民的におっちょこちょい。なんとも落語らしくてとても楽しい。
これがもう明らかに進化していて、泣ける泣ける。主人公の強がりと本音の落差がきっちり大きく、しかもこの二つがしっかりつながっている。それだけにリアリティはますます増して、台詞ひとつひとつが容赦なく胸を打ち続ける。
というわけで、贅沢な少人数の空間で酒食楽しみつつ落語を楽しめる。素晴らしい空間ですよ。この企画、また寸志さんに出てほしいなあ。
出演は二ツ目さん、この日の寸志さんは長講が得意なので、このシステムははまる。
- 19:30開演と21:15開演の2ステージ制。
- どちらも公演時間は40分〜50分程度で内容は異なります。
- 入れ替えなし。2ステージ見ても1ステージだけでも同料金
- 席種は定食付きの席3500円と食事なし席(乾き物おつまみ付き)1800円の2種類、どちらも指定席。
- 公演当日20:30以降(1stステージ終了後)は店頭での料金を1300円に割引。割引料金での予約はできません。
スケジュール_落語・小料理 やきもち | 落語・小料理 やきもち
●立川寸志『井戸の茶碗』
ちょっとしたトラブルで、15分遅れでスタート。ここには書けない編集者時代のエピソードからスムースに井戸茶へ。最近浪曲の『茶碗屋敷』を聴いて、改めて思ったんだけど落語の『井戸茶』は「町人を巻き込んでまでプライドを守ろうとする武士の愚かさ」を強調している。これは落語がもともと「人間のダメなところを認め、笑う」芸であるから当然の流れなのだと思うのだが、寸志さんの井戸茶は師匠・立川談四楼の型を継承したうえで、この「武士の愚かさ」を強調している。商人の清兵衛も正直者というより庶民的におっちょこちょい。なんとも落語らしくてとても楽しい。
仲入り
●立川寸志『景清』
寸志さんが二ツ目に昇進した直後にムーブ町屋で宮治さんと開いた会があって、その時にかけたネタ。それ以来聴いていなかった。これがもう明らかに進化していて、泣ける泣ける。主人公の強がりと本音の落差がきっちり大きく、しかもこの二つがしっかりつながっている。それだけにリアリティはますます増して、台詞ひとつひとつが容赦なく胸を打ち続ける。
というわけで、贅沢な少人数の空間で酒食楽しみつつ落語を楽しめる。素晴らしい空間ですよ。この企画、また寸志さんに出てほしいなあ。
寸志さんの回ありがとうございました!当店二ツ目出演者のサインを集めてお得!な落語マイレージ、「色紙キープ」の色紙も売り切れました。ご購入お客様はいろんな方を聞いてサイン集めて下さいね〜!#立川寸志 pic.twitter.com/6df2NxJV38
— 落語・小料理 やきもち (@yakimochi_okami) 2018年10月19日