2018年10月21日
口上が余興に 両国寄席五月 三遊亭好の助真打昇進披露披露 七日目 2018/05/07
十日間に渡る両国寄席お披露目の七日目。僕が来れるのはこの日が最後。

会場 : お江戸両国亭
三遊亭栄豊満『道灌』
三遊亭楽八『宮戸川』
笑福亭べ瓶『時うどん』
三遊亭窓輝『洒落番頭』
三遊亭道楽『宗論』
三遊亭圓橘『音曲風呂』
仲入り
口上 朝橘(司会)・べ瓶・好の助・圓橘・道楽・窓輝
三遊亭朝橘『荒大名の茶の湯』
花島久美 奇術
三遊亭好の助『らくだ』
木戸銭1,200円(予約)
●三遊亭栄豊満『道灌』
せっかく仕事を切り上げてきたのに、諸般の事情で途中入場。よって特に印象はなし。●三遊亭楽八『宮戸川』
じわじわと腕を上げている印象。じわじわ。●笑福亭べ瓶『時うどん』
新真打とは同期で、立川こはるさん、春風亭昇也さんと四人で会も開いている。鉄板ネタで安定して笑いをとれる人で、この日も楽しかった。●三遊亭窓輝『洒落番頭』
はじめて。まだそんなに歳でもないのにどっかしらに枯れた雰囲気があり、しかもふわふわしている。なんか癖になりそうな。
●三遊亭道楽『宗論』
得意なんでしょうね。確かに笑える。讃美歌がいいのかな?●三遊亭圓橘『音曲風呂』
歌うという意味ではついてる(笑)ってんなこたないね。相変わらずの楽しさ。ただ歌がうまいだけでなく、下手な唄を歌うのが上手い。耳障りではないのに下手である、いい気になって歌っていることがストレートに伝わってくる。仲入り前としては軽めだけどトリに時間を残したのかな。
●仲入り
口上 朝橘(司会)・べ瓶・好の助・圓橘・道楽・窓輝
朝橘師が司会として仕掛ける。べ瓶さんに江戸言葉を要求。そこに圓橘師がのっかって大変なことに。
圓橘師の「まあまあ、これは余興だから」の一言で口上が余興になってしまうという。爆笑しましたけどね。
●三遊亭朝橘『荒大名の茶の湯』
好きじゃない噺(汚いのが苦手)なんだけど朝橘師がやるとなぜか楽しい。雄々しいキャラが泣きそうになるあたりは得意なんだろうな。いつも面白い。●花島久美 奇術
なんかいいエピソードを聴かせていただいた気がしたんだけど忘れてしまった。空気が落ち着いたのがいい感じ。●三遊亭好の助『らくだ』
さすがに七日目、うち5日間は昼夜トリ。打上げも含めると大変な重労働。ひょっとすると疲れているのかもしれない。ほとんど表に出さない好の助師ではあるが。いつもの、噺の面白いところをギュッと濃縮した感じで楽しかったけど、くず屋と半次の逆転していくあたりの人物描写はやや弱かったかもしれない。
……真打披露をこれだけまとめて聴いたのは初めてのことで、発見が多く、楽しかった。いやいや、十日間で終わるのは両国寄席の披露目で、この後もまだまだ続くのでありまして。
