2018年10月21日
師匠の得意ネタを 寸志ねたおろし!第15回 2018/05/13 立川寸志
当日配られたパンフと順番変わっているのが分かりますな。立川寸志『素人義太夫』立川只四楼『権助魚』立川寸志『転宅』仲入り立川寸志『天狗裁き』
●立川寸志『素人義太夫』
『寝床』の前のほう、まあ、ほぼ寝床です。座布団の使い方についてイノベーション。ネタは割らないでおきます。びっくりしました。かなり面白い趣向です。●立川只四楼『権助魚』
この位置に前座を入れるのがこの会のスタイルとして定着しつある。いよいよ昇進を控えた只四楼さん。不自然な談志くささはほぼ消えて、自分のペースで噺をコントロールしていた。骨折した姉弟子のことを「骨粗鬆症の前座って」とな。あはは。●立川寸志『転宅』
奥様のリクエストだそうで。このネタも間違いなく売り物になるね。前半の調子よさと真相が分かる後半の絶望、ひとりの泥棒の感情のコントラストがあまりにも鮮やか。おそらく前半の調子よさが効いている。寸志さんお得意のジャズ的なリズムが男女の会話でも生かされている。仲入り
●立川寸志『天狗裁き』
師匠・立川談四楼が好んで掛けているネタ。奉行・天狗の台詞で「〜が聞きたがり」がどんどん重なるあたりが、この噺で僕が好きなところ。談四楼師の武張った感じから生まれる滑稽さに比べると、軽快で最初からどっかダメっぽい感じが寸志さんの個性なのかな。『死神』を聴いていてもそんな感じがする。
次回は11/10お江戸日本橋亭。ハイレベルなねたおろし、ぜひお楽しみいただきたい。

