『シェアする落語』次回は7/7です。

2018年05月05日

大爆笑の応酬から『能狂言』両国亭ゴールデンウイーク特別興行3日目(好の助真打昇進披露)2018/05/04


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5/4昼

三遊亭とむ『ジャスティンビーバー』
三遊亭わん丈『新 蝦蟇の油』
柳亭市弥『紙入れ』
林家たけ平『宗論』

仲入り

とむ(司会)・わん丈・市弥・桂夏丸・好の助・小痴楽・たけ平 口上
柳亭小痴楽『あくび指南』
三遊亭好の助『能狂言』



●三遊亭とむ『ジャスティンビーバー』
自分のドラマのオーディションの話。来年の大河に学生役で出るそうです。噺は自作。単純だけどなかなか面白い。


●三遊亭わん丈『新 蝦蟇の油』
「開口一番の赤い着物は自分の話ばっかりしてジャスティンビーバー。今日はこの後イケメンとか古典達者な人がでるから新作掛けようかと思ったのに」「じゃあ新作と古典の間くらいの。三遊亭の噺を。柳家には柳家、古今亭には古今亭の噺があるけど林家にはそんなのない(笑)兄さん敵とったぞ!」と円丈師に「お前あんなに受けるな」と言われた快作の改作。最初から最後まで笑いっぱなし。


●柳亭市弥『紙入れ』
どうせ俺はイケメンとか呼ばれているだけで落語は下手だ!!という開き直りのまくらが凄い。でも噺のほうもおかみさんの過剰な色気がバカにおかしくて良かった。


●林家たけ平『宗論』
「どうせわん丈が悪口言ったんでしょ。言わなきゃ病気だよ」
「今日はすでに三軒目。浅草で木久扇師匠・鈴本で(師匠の)正蔵・そんでここだよ(笑)」その後も次から次へと繰り出される漫談で客席の気温がますます上昇。
噺のほうも絶妙のクスグリが入って面白かった。
満員・両国亭の最後尾までしっかりと届く声が頼もしい。いま、漫談で一時間笑い取らせたらこの人が一番で、しかも『双蝶々』なんかも聴かせてくれる。どさくさに紛れて危険なこと言いますが海老名の看板はこの人が継いだほうが良かったんじゃないの。


仲入り


●とむ(司会)・わん丈・市弥・桂夏丸・好の助・小痴楽・たけ平 口上
(上記は並び順)
幕が上がってびっくり。まず笛を吹いているのがわん丈さん。
そして好の助師の隣に現在末廣亭でお披露目中の新真打・桂夏丸師が!

  • 司会 気持よく笛を吹いていらっしゃいましたが、僕が神田連雀亭まで走って持ってきました。
  • 夏丸 私一人だけこんな耳なし芳一みたいな恰好で(文字が書かれた浴衣)申し訳ない。好の助師匠とは共通点がありまして、家が近い、そして同日に真打昇進。今後ともよろしくお願いいたします。
  • わん丈 笛は取らせにいったんじゃない。人手不足なので僕が吹くことに。桂夏丸師匠はではノートラブルで昇進。まあ二代目というのは芸が良くないことが多く(小痴楽さんがむくれる)、芸が悪いか柄が悪いか(客爆笑)。ご存知じゃない方もいるかもしれませんが好の助兄さんは二世、ナポレオンズの……どっちかのご子息(客爆笑)。今回の件でただでさえお金がかかる昇進の2回分のお金を使っている。ナポレオンズの息子なのに首が回らない(客爆笑)。
  • 市弥 連雀亭でご一緒して、いせ源でごちそうになりそのまま磯丸水産(客爆笑)、さらにカラオケ1時間のはずが「兄さん、時間ですけどどうします」「三遊亭だよ!」(オチはあえてカット。推測してみて)
  • 小痴楽 連雀亭でご一緒して、ぼたんでごちそうになりそのまま磯丸水産(客爆笑)、さらにカラオケ1時間のはずが「兄さん、何唄うんですか」「三遊亭だよ!」(オチはあえてカット。推測してみて)兄さんは唯一好きな二世。そんなに落語好きじゃなかった自分が、兄さんのおかげで落語好きになれた。
  • 司会 それでは協会いや海老名家を代表して
  • たけ平 針の筵とはこのことか。好の助さんは落語を本当に落語らしく演る。あたしはできないから年齢とか立場を超えて憧れている。
ここまでうまく立ち回っていた司会がたけ平師匠に三本締めを振り忘れる。最初から最後まで爆笑。前日・前々日までのグダグダな面白さから全メンバー入り乱れた激しい笑いの応酬。


●柳亭小痴楽『あくび指南』
「飲みに呼ばれたら市弥さんがすでに全裸で」飛び出してきた市弥さんが懸命に否定。
噺がまた絶妙に出来が良くて。これまた大して声を張らなくても両国亭最後尾にしっかりと届いてくれる歯切れのいい語り口が絶妙に気持ちいい。
前にシェアする落語に出ていただいた時に「小痴楽さんの落語家はひょっとして日本語分かんない人にも気持ち良いかも」と言ったことがあるのだけど、この気持ち良さがさらに進化している感じ。


●三遊亭好の助『能狂言』

いやあ、個人的には能狂言で大正解だと思ってます。なぜなら俺が好きなネタだから(笑)圓生のネタのなかでも五本の指に入るくらい好き。好の助師が好きになったきっかけになった噺でもある。
そして「落語家同士がなんかたくらむ」噺でしょ。この会にぴったりじゃないですか。「初めて聴いたけど面白い!」という声も聴きました。地語りの切れの良さ、婆さんのすっとぼけからの豹変。楽器がないので口による囃子方の「かーっぽん、ゴホゴホ。水を」から衝撃のしぐさ落ちまで。もう最高に楽しめた。

お辞儀ができない噺なので、早めに木戸に出てお客さんにご挨拶していたよ好の助師。


後ろから見ていると、どの噺のときも何人かのお客さんがのけぞって笑ってるのね。何回も。
そんな会でした。


あと二回。楽しみ。

m_shike at 12:52コメント(2)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント一覧

1. Posted by ますめっど   2018年05月13日 19:23
好の助さんの昇進披露、たくさんSNSにあがっておりましたね。
災い転じて福と成したかもしれません。

2. Posted by 4k    2018年05月13日 21:12
実力に相応しい知名度になったのかな、と思っています。よみうりホールの披露目もほぼソールドアウトのようです。いい感じです。

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