2018年05月17日
師匠譲り 一龍斎貞寿の会 第1回 2017/02/17
●一龍斎貞寿『木村又蔵』
この会では師匠・一龍斎貞心から頂いたネタを中心に古典をしっかりやっていくとのこと。
で、一席目。
講談ビギナーなのでこれまた初めて聴くネタだけど面白いなあ。実体は良く分からないけど江戸時代に講談で有名になった「講談キャラ」らしくて、それだけに奇人ぶりデフォルメが効いていて面白い。コミカルで笑いが多いんだけど、落語とは明らかに違う感じがいい。貞寿先生の語り口も軽快。
●一龍斎貞寿『大名荒茶の湯』
で、一席目。
講談ビギナーなのでこれまた初めて聴くネタだけど面白いなあ。実体は良く分からないけど江戸時代に講談で有名になった「講談キャラ」らしくて、それだけに奇人ぶりデフォルメが効いていて面白い。コミカルで笑いが多いんだけど、落語とは明らかに違う感じがいい。貞寿先生の語り口も軽快。
●一龍斎貞寿『大名荒茶の湯』
落語でもおなじみのネタだけど『芝居の喧嘩』同様に落語は講談のパロディなんだな。落語のような汚さは感じられず、しっかりと大名たちのドラマになっている。台詞による人物の描き分けがまた愉快。
仲入り
●一龍斎貞寿『は組小町』
思い入れのあるネタのようで実にいい熱演。服部伸の得意ネタだったらしい。
でもねぇ、これもねぇ、後で冷静に思い起こしてみるとなんだか変な話ではあるわけですよ。
思い入れのあるネタのようで実にいい熱演。服部伸の得意ネタだったらしい。
でもねぇ、これもねぇ、後で冷静に思い起こしてみるとなんだか変な話ではあるわけですよ。
こういうちょっと無理があるストーリーを言葉の力だけでぐっと感情移入できるレベルまで持ってこれるのが講談師という商売で、貞寿先生の柔らかでありながらしっかりメリハリの利いた語り口の中で、僕は火事が見えたし、憎悪も見えたし、愛するものを喪った悲しみも感じられた。泣けた。
久しぶりに掛けたネタもあったそうで、ところどころリズムがよどんだとこもあったけど、さすがは貞寿先生と思わせる三席。
ただ、不思議なのはいっぱい入ったお客さんの大多数が高齢の男性なのね。それが悪いとはもちろん言わないけど、貞寿先生の高座はぜひ女性にも聴いていただきたいものだと思う。
コメント一覧
1. Posted by ますめっど 2018年05月20日 21:22
「荒茶」春陽さんで聴いたことがありますね。
あっちはかなり滑稽で落語に近い感じでしたよ。
講談協会は確かに、男性客多いですね。
日本講談協会は松之丞さん効果で女性の方がかなり増えたようです。
あっちはかなり滑稽で落語に近い感じでしたよ。
講談協会は確かに、男性客多いですね。
日本講談協会は松之丞さん効果で女性の方がかなり増えたようです。
2. Posted by 4k
2018年05月21日 12:52
春陽先生、昨日聴きました。徂徠豆腐。落語的なおかしみと偉人伝のツボが綺麗に調和していてとても良かったです。貞寿さんとの二人会でしたが、女性は1割ですかねえ。