2018年03月18日
島野に涙、半ちゃんに大爆笑 つばなれ特選会 2018/01/06
●三遊亭らっ好『宿屋の富』
いい会に呼んでもらってるじゃないですか。鯉昇一門と好楽一門は一緒に大騒ぎの飲み会・忘年会をやるとのことで、その縁らしい。
【閲覧注意】鯉昇一門大忘年会 | 春風亭傳枝の落語雜録照相房
まだまだこういう大ネタやると若さが出ちゃう感じだけど、しっかり噺はできてるので、これからも果敢に頑張っていただきたい。
●田辺凌鶴『島野修』期待の凌鶴先生。講談ポッドキャストはもうかなり前から聴かせていただいていた。本当は古典をやるはずが、ちょうど2日前にあの星野仙一が亡くなったということで。星野と浅からぬ因縁ある島野修の一代記。
泣いた。途中からもうボロ泣き。いまこの文章をPCに打ち込んでいるそばから、また泣いている。それくらい素晴らしい。
無理にドラマを作ることなく、淡々と語られる実話の丁寧な積み重ねが、ここまでの感動を生み出す。急にネタを変えて準備が間に合わなかったのかちょいちょいつっかえたけど、その輝きはいささかも損なわれなかった。
これ、もう一回聴きたいな。
仲入り
●春風亭傳枝『蛙茶番』
打って変わって傳枝師の滑稽噺は古典落語史上最高クラスのバカ・芝居番の半ちゃん登場。
三遊亭圓橘師の「端正な語りに乗っかるしょうもないバカ」が大好きだけど、傳枝師の蛙茶番はなんというか、噺全体が音楽としてグルーヴしていて、コミックバンド的な楽しさがある。これも大好きだなあ。出元について後の打ち上げでお伺いしたんだけど、酔っぱらって忘れてしまった。ぼんやり覚えているけど不正確なので。
とにかく、「芸協の寄席で感じられる楽しさ」がぎゅっと詰まった、ひたすら楽しい高座に大満足なのでした。
打ち上げはなんとすき焼き。ご出演の皆さんや他のお客さんといろんなお話をさせていただいた。
いやあ楽しかった。
しかし、この数日後に、芸協全体、いや落語界が大きな悲しみに包まれてしまったのだった。
柳家小蝠の思い出 | 春風亭傳枝の落語雜録照相房
そろそろまた小蝠師聴きたいなあと思っていたのに。いたのになあ。
あと、この日僕は忘れ物がらみでお店に大変ご迷惑をおかけしてしまった。
ここで改めておわびいたします。
というわけで次回はこちら。いい会です。打ち上げまで含めてどうぞ。
コメント一覧
1. Posted by ますめっど 2018年03月18日 11:39
弟子の凌天さんはよく見るんですが、師匠はまだ見てないんですよ。今田辺派は熱いかもしれません。銀冶さんがスゴくなって来てるし。
凌天さんは前座でまだまだなのですが、なんかきっかけがあれば覚醒しそうな気はしております。 ただかなりのうっかりさんなので、きっかけを見逃しそう感じもしております。
凌天さんは前座でまだまだなのですが、なんかきっかけがあれば覚醒しそうな気はしております。 ただかなりのうっかりさんなので、きっかけを見逃しそう感じもしております。
2. Posted by 4k
2018年03月18日 12:24
凌鶴先生は、凌天さんを主人公にした新作も作られていますね。
実は立川寸志さんと同じ高校の同級生だったと。
実は立川寸志さんと同じ高校の同級生だったと。