『シェアする落語』次回は7/7です。

2016年11月13日

蛙茶番があまりにも 第346回圓橘の会 橘也 2016/10/22 #三遊亭圓橘


身体が空いている限りは、必ず行くと決めているこの会。


三遊亭橘也『短命』
三遊亭圓橘『蛙茶番』

仲入り

三遊亭圓橘『怪談乳房榎(完結)』 


●三遊亭橘也『短命』
圓橘師の落語をYouTubeで世界発信するプロジェクトのために、毎回この会にはビデオカメラによる撮影が行われているのだが「どうせ僕は映してもらえませんから放送できないやつを」とこの噺へ。橘也さんで聴くのは二回目かな。前半の八とご隠居のやり取り、特に八の察し悪いぶりが橘也さんらしいスピードとグイグイくる力強さで実におかしい。ギャグ満載。相も変わらず絶好調。

そんな絶好調な橘也さんをぜひ聴きに来ていただきたい。

シェアする落語 : シェアする落語第15回スペシャル 三遊亭橘也&立川寸志 2016/12/10 #落語


●三遊亭圓橘『蛙茶番』
「橘也は今度所帯を持つことになりまして、先ほどの話、伊勢屋のおかみさんは自分の婚約者で、八のおかみさんはあたくしの女房がモデルです」ぶはは。

で、噺なんですが。

これはもう今年のベストかもしれない。
もうほんと面白くてしょうがなかった。

おそらく、この噺に出てくる半公は落語の登場人物の中で一番馬鹿だと思う。
褌しないで風呂屋から出てきちゃうんだよ。
しかもその下半身を往来で…。

この大バカ者を圓橘師は愛しむように優しく演じる。一人の演者が、演じながら、その人物を愛でている。

そして最大のクライマックスは、舞台上の半公を見て驚く客の顔。

絶妙である。

圓橘師の魅力は「抑制の語り口」だと思う。しかし一方で、その表情はとても饒舌だ。なかでもこの「観客びっくり」の顔はそのなかでもベストワンに挙げたい。

いまでは誰も観たことがないはずの「舞台番のいる芝居」を見事に蘇らせてしまう描写力にも、もう脱帽。


仲入り


●三遊亭圓橘『怪談乳房榎(完結)』 
すみません蛙茶番が面白すぎて印象薄くなってしまいました。 コメントは省略させていただきます。


 次回の圓朝物は『死神』だそうだけど、僕としてはもう一つのネタだし『紫檀同古木』のほうが楽しみ。これ、今まで聴いた圓生の録音で一番好きなんですよ。楽しみだなあ。

平成28年11月26日(土)15:00〜 (開場14:30) 場 所:深川東京モダン館2階 

m_shike at 12:22コメント(1)落語 | 三遊亭圓橘 このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント一覧

1. Posted by ますめっど   2016年11月14日 03:27
橘也さん、所帯を持つんですね。 そんな感じはしてました。
しかし先日連雀亭で見た橘也さんの“引越しの夢”ギラギラしてましたよ。 夜這いしたいオーラ全開な。

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