2016年07月18日

再びの豪華共演 第71回 むさし坊神田寄席 三遊亭圓橘 ゲスト立川談四楼  東京に移植された上方噺 2016/07/08


むさし坊 は、神田の料理屋さん。
こんな素敵な高座がある、立派な寄席だ。
IMG_20160709_142350

もう一度聴きたいと思っていた圓橘師・談四楼師の共演が早くも実現。

三遊亭まん坊『半分垢』
三遊亭橘也『おすわどん』
三遊亭圓橘『らくだ』

仲入り

立川談四楼 『一文笛』


●三遊亭まん坊『半分垢』
萬橘師初めてのお弟子さんにして、圓橘師初めて?の孫弟子。
まだ全然慣れてないけど、小手先を使わず真剣に取り組んでいる感じがいいです。


●三遊亭橘也『おすわどん』
絶好調ぶりは変わらず。
一門を揺るがす?例の事件についてのまくらでガツンガツン笑いをかっさらう。
噺のほうは、個人的には歌丸師のイメージが強い噺だけど、もう完全に橘也スタイル。強弱の付け方のうまさが、怪談仕立てから滑稽にバッサリ切りかわるこの噺を引き立たせていた。

個人的には会の趣旨に合わせて『いもりの黒焼き』聴きたかったけど、満足。


●三遊亭圓橘『らくだ』
乱暴者と酔っ払いが大暴れするこの噺でも、圓橘師の江戸前なかっこよさはもちろん健在。美しいリズムが根底にありながら、余計な台詞は一つもない。かんかんのうも楽しい。こういうスタイルだと最後までやって欲しいなと思っていたら、火屋までやっていただきました。大満足。

笑福亭とは真逆とも言っていい江戸前。一応関東生まれ育ちなので、こっちのほうが好き。


仲入り


●立川談四楼 『一文笛』
「ゲストで呼んでいただいたのにトリをと言われてびっくりしました」そりゃそうですよね。
ちょっと声が荒れているような気もしたが、先日の下北沢よりさらに噺が深まっていて、こちらも感激。どこがどうなったのかは良く分からないのだが、細かいところに手を入れて、上方(というか原作者の桂米朝師)らしい丁寧な説明を可能な限り削り取り、江戸っ子らしい調子の良さや、筋の通し方といった美学のようなものを人情噺にしっかりと練り込んだ。お見事でございます。


料理屋さんですから打上げも豪華で、珍しい地酒も頂いて、実にまあ、楽しかったのでございます。

贅沢な会でした。
20160717






 

m_shike at 18:24コメント(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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