2016年06月04日

強欲にぞくっと。 第341回圓橘の会 2016/05/28 #三遊亭圓橘


待望の髪結新三。行くに決まっているじゃないですか。
三遊亭橘也『徳ちゃん』
三遊亭圓橘『髪結新三(上)』

仲入り

三遊亭圓橘『髪結新三(下)』
園尾隆司・三遊亭圓橘『江戸時代の裁判制度について』


●三遊亭橘也『徳ちゃん』
モダン館で先日開催されていた寄席演芸家似顔絵展 に来たのに芸人とは気がつかれず……という「売れていない芸人のひがみ」話からこの噺に入るのはうまい。落語家を馬鹿にする客引きの口調、軽快なドタバタにとんでもない花魁と、どれもこれも魅力的。軽く、汚くならず、楽しい。


●三遊亭圓橘『髪結新三(上)』〜仲入り〜『髪結新三(下)』
前半は黄八丈の羽織で登場。前にこの会で掛けた『黄八丈の小袖』の話を交えつつ、噺へと。
圓橘師はいつものように抑制のきいた地語りから、絶妙のタイミングでドスを利かせたり、笑いをとったりと飽きさせない。新三と忠七の絡みは迫力満点。
 
後半はもう、大家長兵衛の圧巻。下手に柔らかく出ておいてここぞというところに凄みがガツンと来る。この強欲さが実に魅力的。川島雄三の映画に出てきそう。

最後、殺人のシーン(モダン館のすぐ近くの富岡橋)が出てくる前に終わったのにはびっくりしたが、圓生師もここで切っていたのかな。確かにこの終わり方もいいなあと。

 
●園尾隆司・三遊亭圓橘『江戸時代の裁判制度について』
元裁判官の弁護士・園尾先生を前にお招きして、江戸時代の裁判制度、大家の権限についてちらっとお話。短い時間だったけどかなり興味深い話でした。

次回6/25は『乳房榎』。僕は都合で行けないのだけど、ぜひ。

深川東京モダン館--展示・イベント



m_shike at 21:00コメント(2)落語 | 三遊亭圓橘 このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント一覧

1. Posted by ますめっど   2016年06月05日 12:19
圓橘師匠にはもっとメジャーになって欲しいもんですな。
仕事がなければ“髪結新三”は聴きたかったです。
2. Posted by 4k    2016年06月05日 22:46
ほんとです、なんとかメジャーになってほしいです。

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
ポッドキャスト
note 話芸(落語・講談・浪曲)×IT・マーケティング
サイト内検索
最新コメント
記事カテゴリ
メッセージ
パートナーブロガー 一覧 | アジャイルメディア・ネットワーク
記事検索
月別アーカイブ
アクセスカウンター
  • 累計: