2016年01月09日
めでたい一門会 新春圓橘一門会 全楽・萬橘・橘也 2016/01/02
正月から圓橘一門の会が楽しめるなんて。
正月早々、いつもの深川東京モダン館に駆けつけますともよ。
三遊亭橘也『かつぎや』
三遊亭萬橘『寄合酒』
仲入り
三遊亭全楽『猿後家』(三遊亭小圓朝師の代演)
三遊亭圓橘『阿武松』
●三遊亭橘也『かつぎや』
トップバッターはもちろん橘也さん。小圓朝師の休演、代演・全楽師についての告知。箱根駅伝における山梨学院大の外国人ランナーと全楽師を並べて見せるあたりはさすが。
で、ひょっとしたら小圓朝師が掛けたかもしれないこの噺。橘也さんもきっちりこなして笑い取ってました。特に、人の名前を縮めて縁起が悪くなるところはゲラゲラ笑った。サツジンって。
もうちょいはっちゃけるところも見たかったけど、いい高座でありました。
●三遊亭萬橘『寄合酒』
相変わらずひょうひょうとつかみどころがない怪人爆笑王。とにかくバカな男どもがいっぱい出てくる噺はほんとに上手い、楽しい。「角の乾物屋」攻撃はオーソドックスながらちょいちょい独創的なギャグがはさまれてやたらおかしい。落ちで犬まで乾物屋がらみにしてしまうのもいい工夫。
オレンジ色の襦袢が袖からのぞくのが、また素敵。
仲入り
●三遊亭全楽『猿後家』
初めてかなあ?立川流前座破門組の出世頭といういい方は失礼かな。口調が好み。まくらでラグビーの話をしてくれたのは嬉しい。森vsクリントンの小噺はもう正直聞き飽きたんだけど、ドッカンと受けていた。
噺のほうは、実にけっこうな江戸ことばの心地よさが、ともすれば嫌みに聴こえるこの噺をグッと持ち上げていた。うん、好きです。
●三遊亭圓橘『阿武松』
「うちの弟子は師匠に似て不器用なので、全楽から教えてもらうことがいっぱいある」と、代演に来てくれた全楽師を労い、「橘也は来年春の真打昇進が決まりました。あたくしは来年秋でいいのではないかと思ってたんですが、いまジワが来ていると推していただきまして」めでたいねえ。さらに故・北の湖の思い出話(前に二度聴いたが、今回も聞き入ってしまった)から『阿武松』へ。
僕のなかの『阿武松』は、五代目圓楽が亡くなられた直後に師を偲んで掛けた桂文字助師のものがベスト。ついで家元追悼の末廣亭三月余一会で観客の度肝を抜いた立川左談次師。
圓橘師の『阿武松』はこれらに比べると、やはりさっぱりしている。特に長吉→小緑の台詞は抑制されて地語りとのバランスが心地いい。終盤グッと盛り上がるドラマチックな阿武松もいいけど、品のいい音楽を聴いているような圓橘師の阿武松、いいですよ。
最後は申年のお客様を前に招いて全楽師のしきりで三本締め。
正月からいいもの聴けて楽しかった。小圓朝師が聴けなかったのが残念ではあるけど。

今年も圓橘一門、いいですよ。
というわけで!
シェアする落語 : 【予約受付開始!】シェアする落語 第12回 三遊亭橘也 2016/04/16
次の『シェアする落語』は三遊亭橘也さんにご出演いただきます。
実はもう結構予約入っています。やっぱり人気が出てきたんだなー。伸びてるもんなー。
来年春の真打昇進が決定しておりますので、二ツ目のうちにぜひ!
ご予約お待ちしております。
お早めに!
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で、ひょっとしたら小圓朝師が掛けたかもしれないこの噺。橘也さんもきっちりこなして笑い取ってました。特に、人の名前を縮めて縁起が悪くなるところはゲラゲラ笑った。サツジンって。
もうちょいはっちゃけるところも見たかったけど、いい高座でありました。
●三遊亭萬橘『寄合酒』
相変わらずひょうひょうとつかみどころがない怪人爆笑王。とにかくバカな男どもがいっぱい出てくる噺はほんとに上手い、楽しい。「角の乾物屋」攻撃はオーソドックスながらちょいちょい独創的なギャグがはさまれてやたらおかしい。落ちで犬まで乾物屋がらみにしてしまうのもいい工夫。
オレンジ色の襦袢が袖からのぞくのが、また素敵。
仲入り
●三遊亭全楽『猿後家』
初めてかなあ?立川流前座破門組の出世頭といういい方は失礼かな。口調が好み。まくらでラグビーの話をしてくれたのは嬉しい。森vsクリントンの小噺はもう正直聞き飽きたんだけど、ドッカンと受けていた。
噺のほうは、実にけっこうな江戸ことばの心地よさが、ともすれば嫌みに聴こえるこの噺をグッと持ち上げていた。うん、好きです。
●三遊亭圓橘『阿武松』
「うちの弟子は師匠に似て不器用なので、全楽から教えてもらうことがいっぱいある」と、代演に来てくれた全楽師を労い、「橘也は来年春の真打昇進が決まりました。あたくしは来年秋でいいのではないかと思ってたんですが、いまジワが来ていると推していただきまして」めでたいねえ。さらに故・北の湖の思い出話(前に二度聴いたが、今回も聞き入ってしまった)から『阿武松』へ。
僕のなかの『阿武松』は、五代目圓楽が亡くなられた直後に師を偲んで掛けた桂文字助師のものがベスト。ついで家元追悼の末廣亭三月余一会で観客の度肝を抜いた立川左談次師。
圓橘師の『阿武松』はこれらに比べると、やはりさっぱりしている。特に長吉→小緑の台詞は抑制されて地語りとのバランスが心地いい。終盤グッと盛り上がるドラマチックな阿武松もいいけど、品のいい音楽を聴いているような圓橘師の阿武松、いいですよ。
最後は申年のお客様を前に招いて全楽師のしきりで三本締め。
正月からいいもの聴けて楽しかった。小圓朝師が聴けなかったのが残念ではあるけど。

今年も圓橘一門、いいですよ。
というわけで!
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実はもう結構予約入っています。やっぱり人気が出てきたんだなー。伸びてるもんなー。
来年春の真打昇進が決定しておりますので、二ツ目のうちにぜひ!
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