2015年11月23日

踊って追善・北の湖追悼 五代目三遊亭圓楽七回忌追善「五代目圓楽一門会」二日目 2015/11/22


圓橘師と橘也さんを大きめの箱で聴いてみたくて、国立へ。



 
三遊亭楽しい『ん廻し』
三遊亭楽天『平林』
三遊亭橘也『茄子娘』
三遊亭王楽『恋してコチコチ』
若手一同 『七回忌追善・彼岸でかっぽれ』
三遊亭とん楽『かぼちゃや』(かぼちゃ屋) 
三遊亭圓橘『稲川』


仲入り
 

三遊亭楽麻呂『壷算』
丸一仙翁社中『太神楽』
三遊亭鳳楽 『蒟蒻問答』


●三遊亭楽しい『ん廻し』
前座。寄席興行っぽくちゃんと開演前に出てくる。
とてもきれいに喋るけど、どこか芝居っぽい。まくらからして芝居っぽい。まあ、それを生かした噺をやればいいので、二ツ目になったらどうなるか楽しみ。


●三遊亭楽天『平林』
初見かな。祝・二ツ目昇進。子どものかわいらしさをぐっと前に出して、これはこれで好感が持てる。


●三遊亭橘也『茄子娘』
この噺を橘也さんで聴くのは三回目。ますますパワーアップしてる。ちょいちょい足してくる下らない地口がツボに入る。楽しい。


●三遊亭王楽『恋してコチコチ』
前にテレビで見たことある自作ネタ。実にしょーもない噺だけど、筋なんかどうでもよくて、ひたすらギャグを楽しめばいい感じかな。手紙のところは歌笑痴楽みたいで、わりと好き。


●若手一同 『七回忌追善・彼岸でかっぽれ』
一度幕を閉じて、ジャケット姿の鳳楽師が幕前で企画説明。 

幕開いて王楽師は仏壇のりんを持って登場。浮かばれていない五代目圓楽(声は六代目)を安心させるために若手が頑張るという趣向へ。亡者のかっぽれ・茄子とかぼちゃ・奴さん・全員でかっぽれとメドレーで。
若手と言いつつ真打まで混ざっての踊り。全員上手いわけじゃないし、王楽師の小芝居もいかにも、だけど、なんだか心に来るものがあった。下座さんの声も良かった。

ただ、お客さん、もっとみんな手拍子しようよ。


●三遊亭とん楽『かぼちゃや』(かぼちゃ屋) 
うーん。馴染めない。


●三遊亭圓橘『稲川』
先日急逝された北の湖親方についての思い出話から相撲あれこれの話、これがもう面白くて「今の親方は青竹で弟子を叩く代わりに……」のくだりは恥ずかしいくらいに爆笑した。五代目圓楽の追善だと『阿武松』もありかなと思ったけど、嬉しいことに『稲川』。萬橘師昇進披露のときにこれを聴いて、僕は圓橘師ファンになったのだ。

いいんすよ。心意気に心意気で応えるこの噺。いつものように抑制を利かせながらも聴かせどころでピシッとメリハリが効いて、泣ける。圓橘師、素敵です。


仲入り
 

●三遊亭楽麻呂『壷算』
初見。これといって特徴はないけど、飽きさせることもなく、さらっと。

 
●丸一仙翁社中『太神楽』
初見。途中で傘は壊れるわ、若い弟子の仙馬さんが落とすわ、なかなかスリリング。長い撥を使うところが面白かった。デビルステックってんですか?ジャグリングの。あんな感じです。


●三遊亭鳳楽 『蒟蒻問答』
生では初めて。テレビで観た『蒟蒻問答』がかなりいまいちで、いやこんなもんじゃないだろうと思っていたので、何を掛けてくれるか期待していたら、よりによってその『蒟蒻問答』。
あの放送に比べたら数段良かったけど、肝心なところで言葉が出なかったり、落ちもなんかへんてこりんなことになっていたり、今一つぴりっとせず。こんなもんじゃないと思うのでまた聴きたい。


というわけで、圓橘師と橘也さんだけですでに満足で、かっぽれも楽しかったので良かったんだけど、せっかくだから誰かもうちょっと五代目の話をしてほしかったという気もしたりする。


 

m_shike at 19:30コメント(2)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント一覧

1. Posted by ますめっど   2015年11月24日 12:50
圓楽一門って以外に師匠の逸話が語られなかったりしますね。 上のほうのお弟子さんが前座時代に師匠にびったりついてる人が円楽師くらいだったりするからかもかしら。
2. Posted by 4k    2015年11月24日 22:49
僕は五代目あんまり知らないんで、語ってほしいんですけどね。両国亭の壁には展示ができましたが。

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