『シェアする落語』次回は7/7です。

2015年08月23日

新しい深夜寄席スタート! 六人の深夜 駒次 花ん謝 志ん八 三木男 2015/08/21


偶然見つけて急遽参戦。
金曜日のこの時間帯に深夜寄席。個人的にはとてもとてもありがたい。
2015年08月23日10時40分50秒


桂三木男『ご挨拶』 
古今亭駒次『みんなの学芸会』
柳家花ん謝『寝床』
古今亭志ん八『デメキン』
桂三木男『お見立て』 
500円だからほんとにありがたい。「時間」が手書きなのは……。

●桂三木男『ご挨拶』 
太鼓に合わせて高座へ。一席やるのかなと思ったら会を始めるにあたっての挨拶。
三木男さんが言いだしっぺで、2003年入門(Tenのメンバーですな)から6人が参加し、毎回4人が通常の深夜寄席形式で出演すると。
チラシに時間入れ忘れて、1万枚刷っちゃって、手書きで入れるんだそうです。大変。
全員真打になるまで続けるそうです。


●古今亭駒次『みんなの学芸会』
毎度のことながら駒次さんの新作はドラマチックな展開が凄い。やってることは学芸会なのに。出て来る人数も多いのに綺麗にキャラを描き分けながらグイグイ前に噺を持っていく力が凄いな。


●柳家花ん謝『寝床』
旦那が声の調子を試すところが面白い。あんまり見たことない演出。ふつうの『寝床』は義太夫やらないことで素人義太夫の酷さを表現しているけど、旦那が会話の途中「あうぅー」と唸る奇声でもって、ここから始まる悲喜劇を予感させるのはうまい。くすぐりもかなり入れ替えていて、独自性を打ち出しているのはとてもいい。まくらも面白い。


●古今亭志ん八『デメキン』
何とも不思議なリズムの太鼓に乗って高座へ。「なんだこの太鼓」。これだけで爆笑。たたいたのは駒次さん。
という感じで、やっと聴けた、噂の志ん八さん。
なるほど、実に奇妙な噺を拵えるもんだ。元はまあ『ファインディング・ニモ』なんだろうけど。
「出目金が川の中で    (←飲食店)に入り板前と会話する」という、とんでもないシュールなシーンが、仕草でもって自然に見せているのは凄い。微妙にぐにゃぐゃというかフワフワというか不思議な感じがするご本人のキャラも、なんか中毒性を感じる。癖になりそうな。

「チラシつくったのはあたしです」あらら。


●桂三木男『お見立て』 
ものすごく久しぶりに聴いたので、ものすごく上手くなったと感じる。しかしこの噺はもう少しそれぞれの人物のキャラを前面に押し出さないと辛いかな。熱演であることは間違いない。


というわけで、金曜深夜のこの枠をこういう形で使ってもらえるのは大歓迎。他の人もぜひ真似して、金曜深夜枠はいつも何かやってる状態にしてほしいな。






m_shike at 12:17コメント(2)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント一覧

1. Posted by ますめっど   2015年08月23日 12:54
駒次さんのヤツ、まだ聴いてないです。
何か対決モードでもあるのかしら。
“寝床”上方のヤツは結構声出ししていたような。枝雀師匠のヤツなんかは確かやってましたね。文楽師匠の流れのヤツは確かにないような気がする。
2. Posted by 4k    2015年08月23日 19:42
あー、枝雀師!なるほど。ありがとうございます。

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