2015年08月19日
幸太が育っていた 第201回立川談四楼独演会 2015/08/15
●立川仮面女子『つる』
出ました、ヤフオクで命名権を売られた前座。買ったのは地下アイドルグループ『仮面女子』。
入門直後でまだ落語にも何にもなってませんが、一席きちんとやりきった。
もみあげはないほうがいいかな。
●立川だん子『たらちね』
おー、上手くなった。きちんとリズムに乗って語れるようになってる。
●立川寸志『幇間腹』
得意なんでしょうねえこの噺。まくらからノリノリ。シェアする落語の時よりさらにパワーアップしてる。
●立川談四楼『もう半分』
いつものように時事ネタをちりばめたまくらで笑いを取り、しっかり温めた後で夏らしい怪談へ。どちらかといえば人情深くも見える居酒屋主人が妻に引っ張られて豹変するところが恐ろしい。そして落ちが凄い。この型は談四楼師のオリジナルと思えるが、凄まじく怖い。頭の中に絵が浮かぶと、もうほんとに怖い。
お仲入り
●綾乃テン 『半夏生・玉藻ノ舞』(人形遣い)
人形浄瑠璃や能を連想させるが、全く見たことのないパフォーマンス。自身は仮面をかぶったり、黒子になったりしながら人形を操る。顔の大きさは人間とほぼ同じ。
最初、芸術性が高すぎて落語会にはどうかなとも思ったが、進むにつれてどんどん深まっていく世界に引きづり込まれてしまった。舞台の上に置かれた行燈型のライトをうまく使い、踊りながら表情の陰影をしっかり出していたのが印象的。こんな芸があったんだ。
●立川談四楼『一回こっくり』
幽遠な人形の舞のあとに、お盆恒例の談四楼師作の傑作新作落語。
もう何度も聴いているからねーと油断していたら今年は凄かった!
詳しくは言いませんが、噺の細部が細かく改良されて、さらに説得力を増している。
終盤、両親に語りかける死んだ息子・幸太の長い台詞が圧巻。以前のバージョンでは、僕がどうしてもぴんと来ないままだった一つのフレーズが削られ、代わりに素晴らしい台詞が入り、この場面の緊張感と説得力がさらに高まった。んで、泣いた。何度も聴いた噺でボロボロ泣いた。
オリジナルのテキストは、
に登場するので、こちらを読んだ後に、今の立川談四楼による『一回こっくり』を聴くと、息子・幸太の人物造形が進化していることが、すぐにわかると思う。
改めて実感した。
落語家は自ら造形した登場人物を、年月をかけて育てていくことができるのだなあと。
打上げで師匠にお伺いしたら「バージョンアップさせました」と。
いやあ、しかし、凄い一夜だった。





出ました、ヤフオクで命名権を売られた前座。買ったのは地下アイドルグループ『仮面女子』。
入門直後でまだ落語にも何にもなってませんが、一席きちんとやりきった。
もみあげはないほうがいいかな。
●立川だん子『たらちね』
おー、上手くなった。きちんとリズムに乗って語れるようになってる。
●立川寸志『幇間腹』
得意なんでしょうねえこの噺。まくらからノリノリ。シェアする落語の時よりさらにパワーアップしてる。
●立川談四楼『もう半分』
いつものように時事ネタをちりばめたまくらで笑いを取り、しっかり温めた後で夏らしい怪談へ。どちらかといえば人情深くも見える居酒屋主人が妻に引っ張られて豹変するところが恐ろしい。そして落ちが凄い。この型は談四楼師のオリジナルと思えるが、凄まじく怖い。頭の中に絵が浮かぶと、もうほんとに怖い。
お仲入り
●綾乃テン 『半夏生・玉藻ノ舞』(人形遣い)
人形浄瑠璃や能を連想させるが、全く見たことのないパフォーマンス。自身は仮面をかぶったり、黒子になったりしながら人形を操る。顔の大きさは人間とほぼ同じ。
最初、芸術性が高すぎて落語会にはどうかなとも思ったが、進むにつれてどんどん深まっていく世界に引きづり込まれてしまった。舞台の上に置かれた行燈型のライトをうまく使い、踊りながら表情の陰影をしっかり出していたのが印象的。こんな芸があったんだ。
●立川談四楼『一回こっくり』
幽遠な人形の舞のあとに、お盆恒例の談四楼師作の傑作新作落語。
もう何度も聴いているからねーと油断していたら今年は凄かった!
詳しくは言いませんが、噺の細部が細かく改良されて、さらに説得力を増している。
終盤、両親に語りかける死んだ息子・幸太の長い台詞が圧巻。以前のバージョンでは、僕がどうしてもぴんと来ないままだった一つのフレーズが削られ、代わりに素晴らしい台詞が入り、この場面の緊張感と説得力がさらに高まった。んで、泣いた。何度も聴いた噺でボロボロ泣いた。
オリジナルのテキストは、
に登場するので、こちらを読んだ後に、今の立川談四楼による『一回こっくり』を聴くと、息子・幸太の人物造形が進化していることが、すぐにわかると思う。
改めて実感した。
落語家は自ら造形した登場人物を、年月をかけて育てていくことができるのだなあと。
打上げで師匠にお伺いしたら「バージョンアップさせました」と。
いやあ、しかし、凄い一夜だった。













