2015年07月07日
哄笑とともに送りだせ! 第22回立川談笑一門会
北千住で談春師のお誕生日を祝ったあと、軽く食事してから吉祥寺へ。
珍しい、立川流の掛け持ち。
始まった当初から行きたかった立川談笑一門会、もう22回目ですか。
こんな風にネタだしされている一門会。初参戦。予約がいらないのがありがたい。
立川笑笑『道灌』
立川吉笑『勇退』
立川談笑『饅頭とか怖い』
仲入り
立川笑二 『猫の忠信』
立川談笑『たがや』
●立川笑笑『道灌』
この一門会でデビューして、もうすぐ2年だという。
「うーん、これで2年か」というのが正直なところ。先輩二人が抜きん出てているのは仕方ないとして、まくらもロクに喋れてないし、噺に入っても登場人物が困っているのか、笑笑さんが困っているのかわからない。厳しいなあ。
……と、この時は思った。
●立川吉笑『勇退』
まずは笑笑さんをシャレのめす。
「勉強会の開口一番で『子別れ・下』掛けた」そりゃすごい。さらに、最近はよそでできないような新作落語を作らないといけない仕事ばかりとその仕事を説明し、もうこれだけで面白いのね。
噺もねえ。純度100%の吉笑ワールド。稽古が足らない気がするのは相変わらずだけど、爽やかなくらい我が道を行ってる。
●立川談笑『饅頭とか怖い』
「えー基地外の品評会でございます」ふふふ。
吉笑さんの噺に出てきた「安藤 亮介って笑笑の本名だろう。わかんないじゃないですか」とかとか。
近況がらみのまくらも大変に面白く、そのまま「とか」の饅こわへ。
面白いなあ。軽いなかにもしっかり黒い談笑ワールド。好きだなあ。
仲入り
●立川笑二 『猫の忠信』
こちらも笑笑さんいじりからスタート。稽古のためにカラオケボックスに来て歌っちゃうとか。さらにGalaxyのポスターに登場したら、ふだん胡散臭い目で見られていた近所のママ軍団に話しかけられて……。という話。笑いました。
で、忠信ですが。さすが笑二さんもう完全に改作。ハメモノなしでどうやるのかなと思ってたのが、全く関係なかったですな。面白い。
でも落ちはオリジナルのほうが好きかな。
●立川談笑『たがや』
いやあ、これを待っていたんだ。
前に聴いたのは立川流夜席@広小路亭で、もう何年も前だけど、いつか必ずもう一回聴いてやると思っていた。
ラストシーンで殿様の首が飛ぶのが最近の型で、むかしはたがやの首が飛んでいて、立川流はこの型が多いという話を、確か堀井憲一郎氏の本で読んだ。家元・談志はこの噺の本質を「大衆の無責任」と捉えていたのだと。
談笑師のたがやは、この「大衆の無責任」をむき出しにする。そして僕らもその無責任な大衆の一人であることを示してくれる。それも痛快な形で。これ以上ネタは割りません。
で、終わった後に談笑師、舞台に笑笑君を呼ぶ。
あら、なんかあんのかなとおもったら「このたび笑笑は、別の道を歩むことになりました」えーっ。
今までのご愛顧の御礼をきちんとさせた談笑師は凄いねえ。
で、振り返ると。
笑笑『道灌』→初高座で掛けた噺
吉笑『勇退』→この演目で笑笑さんの本名 まくらでいじり倒し
笑二→まくらでいじり倒し
これは一門の送別会だったんだ。
次回予告。笑笑くんの名前は、もうない。
お疲れ様でした。
※彼とは落語会のスタッフとして一緒に仕事したこともあるので、残念ではありますが、僕から見ても、これが正しい判断だと思っております。 次の舞台で頑張ってほしい。
この一門会でデビューして、もうすぐ2年だという。
「うーん、これで2年か」というのが正直なところ。先輩二人が抜きん出てているのは仕方ないとして、まくらもロクに喋れてないし、噺に入っても登場人物が困っているのか、笑笑さんが困っているのかわからない。厳しいなあ。
……と、この時は思った。
●立川吉笑『勇退』
まずは笑笑さんをシャレのめす。
「勉強会の開口一番で『子別れ・下』掛けた」そりゃすごい。さらに、最近はよそでできないような新作落語を作らないといけない仕事ばかりとその仕事を説明し、もうこれだけで面白いのね。
噺もねえ。純度100%の吉笑ワールド。稽古が足らない気がするのは相変わらずだけど、爽やかなくらい我が道を行ってる。
●立川談笑『饅頭とか怖い』
「えー基地外の品評会でございます」ふふふ。
吉笑さんの噺に出てきた「安藤 亮介って笑笑の本名だろう。わかんないじゃないですか」とかとか。
近況がらみのまくらも大変に面白く、そのまま「とか」の饅こわへ。
面白いなあ。軽いなかにもしっかり黒い談笑ワールド。好きだなあ。
仲入り
●立川笑二 『猫の忠信』
こちらも笑笑さんいじりからスタート。稽古のためにカラオケボックスに来て歌っちゃうとか。さらにGalaxyのポスターに登場したら、ふだん胡散臭い目で見られていた近所のママ軍団に話しかけられて……。という話。笑いました。
で、忠信ですが。さすが笑二さんもう完全に改作。ハメモノなしでどうやるのかなと思ってたのが、全く関係なかったですな。面白い。
でも落ちはオリジナルのほうが好きかな。
●立川談笑『たがや』
いやあ、これを待っていたんだ。
前に聴いたのは立川流夜席@広小路亭で、もう何年も前だけど、いつか必ずもう一回聴いてやると思っていた。
ラストシーンで殿様の首が飛ぶのが最近の型で、むかしはたがやの首が飛んでいて、立川流はこの型が多いという話を、確か堀井憲一郎氏の本で読んだ。家元・談志はこの噺の本質を「大衆の無責任」と捉えていたのだと。
談笑師のたがやは、この「大衆の無責任」をむき出しにする。そして僕らもその無責任な大衆の一人であることを示してくれる。それも痛快な形で。これ以上ネタは割りません。
で、終わった後に談笑師、舞台に笑笑君を呼ぶ。
あら、なんかあんのかなとおもったら「このたび笑笑は、別の道を歩むことになりました」えーっ。
今までのご愛顧の御礼をきちんとさせた談笑師は凄いねえ。
で、振り返ると。
笑笑『道灌』→初高座で掛けた噺
吉笑『勇退』→この演目で笑笑さんの本名 まくらでいじり倒し
笑二→まくらでいじり倒し
これは一門の送別会だったんだ。
"談笑一門会"ご来場頂きありがとうございました。
最後の高座になりました。
笑笑を知って下さっていたみなさんのおかげでたくさん成長できました。
本当にありがとうございました。
立川笑笑
— 立川 笑笑 (@tatekawarawara) 2015, 6月 28
次回予告。笑笑くんの名前は、もうない。
お疲れ様でした。
※彼とは落語会のスタッフとして一緒に仕事したこともあるので、残念ではありますが、僕から見ても、これが正しい判断だと思っております。 次の舞台で頑張ってほしい。