2015年06月03日

研究活動開始! 立川寸志の落語研究部 Vol.1 2015/05/31


いやあ、予想通り。予想以上の面白さ。
2015年05月11日01時33分29秒

予約 1,500円

立川だん子『真田小僧』
立川寸志『青菜』

お仲入り

立川寸志『狸の札』
立川寸志『研究トーク 狸の札』
立川寸志『野ざらし』 


●立川だん子『真田小僧』
前回の国立演芸場同様、よく口が回るようになった。父親はともかく息子はいいんじゃないか。


●立川寸志『青菜』
まくらから面白かったけど忘れちゃった。この会の説明と、あとなにか。
で、噺なんですけど、ほんとに面白かった。
聴きなれた青菜がこんなに生き生きと面白い!
もう、僕くらいのレベルでは全部は気が付いていないと思うんですけど、細かいところに工夫がしてあるんですよ。それを探るのはマニアックな行為だけど、普通に聴く分にはまるでその「マニア臭」がしないのが素敵。後半のリズムがものすごくグルーヴィで「ときに植木屋さん」を繰り返すたびに笑い声がどんどん大きくなってくる。


お仲入り


●立川寸志『狸の札』
本日の研究テーマとなる噺。ご存知の通り前座噺ではありますが、やはりリズムがいいのと、手拭いを使った「札」の描写が圧倒的にうまい。ああ狸札ってこんな面白かったんだと思い知らされた。落ちは寸志オリジナル。そんなに悪くないと思います。


●立川寸志『研究トーク 狸の札』
釈台が登場。解説モード。
地口が一切使われない動物報恩譚(どうぶつほうおんたん)、資本主義社会に対するカウンター、みたいな話。僕は面白かったんだけど、他の客はどうだったか。何よりも寸志さん本人が喋っていて面白かったか?お客が勉強モードに入るとリアクションが演者に届かかないので、難しいんだよなあ。


●立川寸志『野ざらし』 
寸志さんとしては研究トークが不本意だったらしく、その不満をぶつけるがごとき強烈な野ざらし。
まず歌の上手さ!鐘がガンガンガン〜みたいなのがあるでしょ?あれが上手いんだ。
で、向島に行ってからの『さいさい節』もまた素晴らしい。
寸志さんこんなに唄上手いんだ。意外ではないけどびっくりした。

さらに、後半の釣りしながらの妄想展開。
たとえば立川談吉さんだと、家元同様に、ひたすら妄想男の狂気が周りに攻撃を仕掛けていく。
これに対して寸志さんの場合は、妄想男が他の釣り人に対して「自分の妄想への参加」を要求する。これには唸った。
宮治さんとの会で披露した『金明竹』とほぼ同じアングルなんだけど、攻撃より融和を前面に出すのはとても落語っぽい。どっちにしても相手は迷惑なので噺は壊れない。非常に理にかなったアプローチで、またこれを楽しそうに演じ切るのですよ。ちなみに家元が良くやっていたポルノ的な描写・展開は一切なし。なくていいです。
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寸志さん

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終わってみれば充実の三席。楽しかったー!

問題の研究トークですが簡単な解決策としては、生徒役に落語家を入れること。客に対して直接講義してしまうとどうしても落語会の雰囲気に合わなくなってくるので、合いの手(ビートたけしおける高田文夫の役)を入れちゃえば、客も寸志さんももっと楽しめると思います。合いの手は前座ということになると思いますが、今のところいちばんいいのは立川がじらさんかな。 

てなてなてなわけで、やはり立川寸志は面白い! 
改めて落語会主宰者としての自信を持ちました。

ぜひ来てください、次のシェアする落語!!

 シェアする落語 : 【開催決定!】シェアする落語 第10回 立川寸志 2015/07/11
ご予約お待ちしております!
2015年06月14日09時35分04秒
2015年06月14日09時35分11秒
2015年06月14日09時34分38秒

 

m_shike at 22:11コメント(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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