2014年10月25日
さらなる高みへ 桂宮治独演会ー挑戦!新・宮治本舗3− 2014/10/22
奇跡的に仕事が終わったので、半蔵門へ。久しぶりの国立演芸場。
これは終演後の写真ね。
「桂宮治独演会ー挑戦!新・宮治本舗3−」 場所:国立演芸場 木戸銭:2,500円
桂宮治『オープニングトーク』柳家蝠よし『金明竹』桂宮治『大工調べ(通し)』ナイツ 漫才仲入り桂宮治『居残り佐平次』※『大工調べ』まくら終わりから入場
●桂宮治『大工調べ(通し)』
オープニングと前座とまくらは間に合わなかった。前回までは前売りで当日券がなかったのであきらめたのだが、今回は1割弱くらいの空席があって紛れ込むことができた。それにしたって宮治さんのキャリアでこの集客は立派というしかないでしょう。
9月の『シェアする落語』で演ってもらったときに比べると、やや抑え気味の大人しい語り口だが、啖呵はやはり炸裂。ただ『シェアする落語』のときはあまりの迫力に一瞬息を飲んだ客が、感情を抑えきれずに中手(噺の途中の拍手)をしている感じだったが、今回の中手は普通に「おつかれさん」みたいな感じがした。宮治さんの見せ所はむしろこのあと、オカマっぽい与太郎だからね。「ぽんぽーん」が好き。
いい感じに一席終わって、いよいよ居残りかと思ったら、なんと通しへ。
ほー、お白洲まで。
お裁きはそつなくきれいこなしていて、稽古してるんだなあと思ったが、お奉行の人物にもう一味欲しいか。二席目に凄いのが控えているのに一席目からチャレンジして、高いレベルでやりきる志の高さが感じられた。でも、これからでしょう。得意の『宿屋の仇討』や、最近の『妾馬』などの出来から比べたらまだまだ磨けると。
9月の『シェアする落語』で演ってもらったときに比べると、やや抑え気味の大人しい語り口だが、啖呵はやはり炸裂。ただ『シェアする落語』のときはあまりの迫力に一瞬息を飲んだ客が、感情を抑えきれずに中手(噺の途中の拍手)をしている感じだったが、今回の中手は普通に「おつかれさん」みたいな感じがした。宮治さんの見せ所はむしろこのあと、オカマっぽい与太郎だからね。「ぽんぽーん」が好き。
いい感じに一席終わって、いよいよ居残りかと思ったら、なんと通しへ。
ほー、お白洲まで。
お裁きはそつなくきれいこなしていて、稽古してるんだなあと思ったが、お奉行の人物にもう一味欲しいか。二席目に凄いのが控えているのに一席目からチャレンジして、高いレベルでやりきる志の高さが感じられた。でも、これからでしょう。得意の『宿屋の仇討』や、最近の『妾馬』などの出来から比べたらまだまだ磨けると。
●ナイツ 漫才
一度幕が下りたので仲入りと勘違いした客が立ち上がったところで幕が開き、ナイツ登場。
夏に末廣亭で聴いた時より相当に面白かった。しっかり時間があったせいだろうなあ。
「今年ブレイクした芸人きんたろー」には爆笑した。
見事なもんです。特に土屋さんの「テンポよくボケを説明」は鮮やか。
夏に末廣亭で聴いた時より相当に面白かった。しっかり時間があったせいだろうなあ。
「今年ブレイクした芸人きんたろー」には爆笑した。
見事なもんです。特に土屋さんの「テンポよくボケを説明」は鮮やか。
仲入り
●桂宮治『居残り佐平次』
ナイツの出番前に客が立ったことをネタにしてさらりと噺へ。
いや、良くやりきった。
佐平次のキャラをまず自分のフィールドに引き寄せて、あとはとにかく噺を形式通りきっちり語ることで佐平次を遊ばせて『居残り』の世界を創り上げていた。
もちろん、まだ馴染んでいない噺で、ところどころ固くなったり、噺をなぞる感じが出てしまったりしたところはあったけど、綻びはほとんど感じられなかった。
でもこの噺もここからだろうな。ここで止まる宮治さんではないだろう。
宮治さんの得意とする「泣きそうになるくらい困る」キャラはあまり出てこない噺の中で、人物にどのくらい自分の色を付けられるか。綻びてもいいから宮治の味で演じる『佐平次』が僕は聴きたいし、本人もやりたいと思っているはず。
いいスタートを切りました。
ともかく、ほぼ満席と言ってもいい国立演芸場で、みんなが宮治さんの落語で大笑いしているというところを最後列から眺めるというのは、実にいい満足感だ。
さらに先日の『シェアする落語』で宮治さんを初めて聴いた方が、その後、宮治さんを追っかけるようになり、この日も仲良さそうに談笑しているのをみて、ああ俺がやりたいことはこういうことなんだなとしみじみ思った。←いま僕は、読者の鼻につく自慢話をしています。
次は来年1月19日『二番煎じ』はともかく、『夢金』!相変わらず宮治さんは挑んでいる。
また当日券でもぐりこめたらいいなあ。
そして来年1月17日は『シェアする落語 第8回 柳亭小痴楽』ですよ。皆様よろしくお願い致します。鼻につく宣伝でした。
ナイツの出番前に客が立ったことをネタにしてさらりと噺へ。
いや、良くやりきった。
佐平次のキャラをまず自分のフィールドに引き寄せて、あとはとにかく噺を形式通りきっちり語ることで佐平次を遊ばせて『居残り』の世界を創り上げていた。
もちろん、まだ馴染んでいない噺で、ところどころ固くなったり、噺をなぞる感じが出てしまったりしたところはあったけど、綻びはほとんど感じられなかった。
でもこの噺もここからだろうな。ここで止まる宮治さんではないだろう。
宮治さんの得意とする「泣きそうになるくらい困る」キャラはあまり出てこない噺の中で、人物にどのくらい自分の色を付けられるか。綻びてもいいから宮治の味で演じる『佐平次』が僕は聴きたいし、本人もやりたいと思っているはず。
いいスタートを切りました。
ともかく、ほぼ満席と言ってもいい国立演芸場で、みんなが宮治さんの落語で大笑いしているというところを最後列から眺めるというのは、実にいい満足感だ。
さらに先日の『シェアする落語』で宮治さんを初めて聴いた方が、その後、宮治さんを追っかけるようになり、この日も仲良さそうに談笑しているのをみて、ああ俺がやりたいことはこういうことなんだなとしみじみ思った。←いま僕は、読者の鼻につく自慢話をしています。
次は来年1月19日『二番煎じ』はともかく、『夢金』!相変わらず宮治さんは挑んでいる。
また当日券でもぐりこめたらいいなあ。
そして来年1月17日は『シェアする落語 第8回 柳亭小痴楽』ですよ。皆様よろしくお願い致します。鼻につく宣伝でした。
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コメント一覧
1. Posted by ますめっど 2014年10月25日 18:59
宮治さんのキャリアで“居残り…”は荷が重そうだったのですが、割りと良い出来だったみたいですね。 この先の“居残り…”は見たい気がします。
2. Posted by 4k
2014年10月26日 18:37
宮治さん相当稽古したと思います。形はきちんとしてました。あとは時間かけて人物を磨いていければ。