2014年09月29日

鯉朝師またも大活躍! 新宿末廣亭9月下席夜の部  ますます!ちょっぴりちがう寄席 2014/09/27


すごいよねえ。鯉朝師主任&プロデュース
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新宿末廣亭 夜の部 3000円

瀧川鯉○『浮世根問』
笑福亭羽光『ふぐ鍋』
松旭斎小天華 奇術
春風亭伝枝『強情灸』
桂枝太郎『身代金』
マグナム小林 バイオリン漫談
三笑亭可龍『こうもり』
三遊亭遊雀『電話の遊び』
カントリーズ 漫才
桂三四郎『MOMO』
柳亭楽輔『火焔太鼓』

仲入り 撮影会 桂三四郎+瀧川鯉朝

雷門小助六『八問答』踊り(片足かっぽれ)
宮田陽・昇 漫才 
笑福亭鶴光『荒茶』
やなぎ南玉 江戸曲独楽
瀧川鯉朝『反対俥(反対車)』

笑福亭鶴光・瀧川鯉朝・雷門小助六
   『芸談 笑福亭松鶴』



 

●瀧川鯉朝 前説
企画の説明など丁寧に。主任なのにこんな時間からずっと楽屋にいるってこと。演者としては大変な重労働。プロデュースする上出は必要なことなんだろうな。


●瀧川鯉○『浮世根問』
何故かマイクのハウリングがひどい。けっこう頑張っていたので残念。
末廣亭、深夜寄席でもひどいことがある。


●笑福亭羽光『ふぐ鍋』
代演で登場。まだお客が温まってない感じで「大して受けへんのにこのやり取りだけで引っ張ったらあかん」とか言っていたけど、面白かったですよ。


●松旭斎小天華 奇術
うーん、とくに。


●春風亭伝枝『強情灸』
上手いっすよね。好きな師匠です。


●桂枝太郎『身代金』
なんとキングコング西野作

枝太郎師のふにゃっとした語りにピッタリ。


●マグナム小林 バイオリン漫談
久しぶりに見たらネタちょっと増えてましたね。まあ、タップバイオリン暴れん坊将軍は何度見ても凄いですけどね。初めて見た人は驚いたろうなあ。


●三笑亭可龍『こうもり』
お、可龍師こんなの持っていたのですね。春風亭小朝師がアマチュア落語家に提供してもらった噺。女の子が可愛らしくテンポも快調。こういう可龍師は好きだ。


●三遊亭遊雀『電話の遊び』
本日のハイライト。珍しいですよねえ。もっとも師匠はけっこう掛けているみたい。五街道雲助師に習ったとか。はめものとのやり取りが楽しい。電話経由で芸者の歌を聴いて胃痛が治るシーンが、何とも言えぬ卑猥な感じで素敵。電話の混線なんて若い人には何がなんだかでしょうが、でも笑えます。


●カントリーズ 漫才
ふにゃふにゃしたボケ。悪くないです。
伸びしろありそう。東京の寄席漫才面白いっすよね最近。


●桂三四郎『MOMO』
前から聴きたかった東京在住、上方落語家。
身内の桂三輝(サンシャイン)についてのまくらが非常に面白くて、これがしっかり噺に繋がって更に何倍もの笑いを稼いでいく。
いかにも三枝(現・文枝)の弟子らしい、爽やかで軽快な創作落語。また聴きたい。


●柳亭楽輔『火焔太鼓』
桂竹丸師の代演。なんか、今日は竹丸師が聴けるかなと思うと代演なんだよな。
でも楽輔師の火焔太鼓はいいですね。何の力みもなく、笑い待ちなど全くなくスイスイと歌うように噺が進んで、聴き終わった後にちゃんと満足が残る。


●仲入り 撮影会 桂三四郎+瀧川鯉朝
鯉朝師の「中説」で写真撮影について説明。幕があるとそこには桂三四郎さんが。
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末廣亭の中で撮影できるなんて。
一眼レフ持ち込んでもう撮りまくりですよ。ほんと、鯉朝師匠ありがとうございます。


●雷門小助六『八問答』踊り(片足かっぽれ)
これまた好きな小助六さんの、これまた珍しい噺は、とんとんとーんとリズムで聴かせる楽しい高座。
更に踊りが凄かった。最初から最後までずーっと片足上げたまま!これはお見事。


●宮田陽・昇 漫才
相変わらず面白い。これだけ面白いともっと長いのも聴きたくなる。寄席以外にライブとかやってるんでしょうか。


●笑福亭鶴光『荒茶』
嫌いな噺なんですけど地噺なので鶴光師匠の持ち味は存分に楽しめた。さすがって感じですか。
これで上方勢3名出演。凄いですな。

●やなぎ南玉 江戸曲独楽
ヒザらしい芸。


●瀧川鯉朝『反対俥(反対車)』
おおおお、鯉朝師がこの噺をどうするのか興味津々で聴いていたら、強引面白い仕込みがありました。
座蒲団の上でジャンプして回るのは三遊亭究斗師もやってたけど、客にずーっと後ろ頭見せながら人力引っ張るのはサイコーでございますよ。「昨日までに得意な噺全部やっちゃったので」と持ち出したとは思えない熱演。


●笑福亭鶴光・瀧川鯉朝・雷門小助六
   『芸談 笑福亭松鶴』

まあやはり、六代目は凄いね。エピソードがここに一つも書けないくらいひどいものばかりでw

ちなみに
ためいき坂 くちぶえ坂―松鶴と弟子たちのドガチャガ
笑福亭 松枝
浪速社
売り上げランキング: 634,694
↑この本はいいですよ。
おやっさん―師匠松鶴と私
笑福亭 松喬
うなぎ書房
売り上げランキング: 227,832

↑こっちはまだ読んでない。

大変楽しゅうございました。ただ、マイクがちょっとハウリング。



まあしかし、今回も自分の時間と自腹を切ってこれだけの新機軸を打ち出した鯉朝師は凄い。
僕も『シェアする落語』みたいに、とか書いちゃいましたけど、僕らみたいなアマチュアが自分たちの会で写真撮影コーナー作るのとは全然次元が違う。だって新宿末廣亭だよ?

ネタの張り出しも、出演者のお見送りも、東京の寄席興行ではほんとに珍しい。
だけど。上方じゃ、繁昌亭じゃ毎日やってることでもある。これも前に書いたな。

せっかく鯉朝師がここまで実験してくれたんだから、客に受けた企画の中で、今後も実現可能なものはどんどん定番化していきましょうよ。切に願います。



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これ書いた時点であと二日あるので、お時間ある方はぜひ行ってください。お勧めです。 


m_shike at 00:48コメント(1)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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コメント一覧

1. Posted by ますめっど   2014年09月29日 01:25
三四郎さん「MOMO」をやったんですか。
鯉朝師匠の芝居、今の芸協の勢いを感じますよね。
見に行きたかったなぁ。

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