2014年05月04日

とちっても面白い小痴楽 新宿末廣亭深夜寄席 2014/05/02


連休中、お披露目のさなかの深夜寄席は、お花や後ろ幕があってふだんとちょっと違う雰囲気で、これもまた悪くない。
この日は後ろ幕が立ち見まで出る超満員。

桂翔丸『強情灸』 
春風亭笑松『ぞろぞろ』
柳亭小痴楽『磯の鮑』 
橘ノ双葉『団地妻』(新作) 
桟敷に座っていたら腕をちょんちょんとされて、見たら宮治さん「深夜からですか?」すみません披露目も見たかったんだけどね。

image
 

●桂翔丸『強情灸』 
まくら、米丸師の新作の話にびっくり。二ツ目芸歴5年目に「こんな噺おもいついた」と最新作一席やっちゃう芸歴70年89歳。
噺は勢いがあってよかったですね。実にいいメリハリで。 


●春風亭笑松『ぞろぞろ』
立ち見の方を座らせて、前の勢いそのままでテンポ良くまくら。つまんないダジャレを連発していたのが噺にまでつながるのが上手い。老夫婦の型。


●柳亭小痴楽『磯の鮑』 
まくらのトイレとスナックの話が面白い。話も面白いけど無類の疾走感が素晴らしい。もうびゅんびゆん飛ばす。
その疾走感のまま噺に入り、なんと仕込み忘れ。手紙をもらわなかった与太郎を一度元に戻す。この戻し方が凄かった。ロックンロール的なビート感を失わないまま見事にリカバーする姿に、かえって実力を実感してしまった。なんか160km/hのストレートでグイグイ三振取るけどたまに暴投するルーキーピッチャーみたいだ。
 
ツイッター検索見ても「小痴楽さんは面白い」「小痴楽さんもてるはず」と言ったツイートがぞろぞろと。

しかしこの噺、ほんとに小痴楽さんのためにあるような気さえする。あー楽しかった。

ここまでは良かったんだよねえ。


●橘ノ双葉『団地妻』(新作) 
今回、コメントは控えさせていただく。
双葉さんは『殿様団子』みたいな珍しい難しい噺に挑んだりする人と認識しているので、、もうこの日の高座は聴かなかったことにしたい。

連休中で満員の深夜寄席、初めての落語の人も多い。落語ファンを増やす大チャンス。
無駄にはしたくないと、思ってほしいなあと思います。 
 


m_shike at 18:41コメント(0)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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