2014年05月04日

母校を去るような気持ちで 青楓亭オールスターズお名残口演 2014/04/29


僕が自分の落語会『シェアする落語』を始めるきっかけとなった文京区白山の民家演芸場『青楓亭』が終わってしまう。

ということで、ここで定期的に落語会を開いていた三人が集まり、さらに強力ゲストも参加して。
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林家はな平『壷算』
三遊亭美るく『幇間腹』

仲入り 
 
元気いいぞう ユーモアソング
山遊亭くま八『ねずみ』
 


●林家はな平『壷算』
かなり長い間、青楓亭で毎月開催していた独演会『はな平の8じ9じ』。僕も来たことがある。
「ま、家ですよねここ」と、この小屋についての思い出などを語ったあとで噺へ。
非常にスムースな流れで、口跡の江戸らしさと、キャラを描くの今っぽさがいい感じでマッチ。
やはり期待できる方です。

 
●三遊亭美るく『幇間腹』
二ツ目になったばかりの頃に末廣亭で聴いたことがある。その時は、かなり棒読みな感じで聴いているのが辛いレベルだったんだけど、2年ぶり?に聴いてみて格段の進歩を遂げていることを確認。この青楓亭で毎月勉強会を開催し、修行してきた努力の賜物だろう。
 ただ、まくらを話していて語尾の声が小さくなる(これを語尾を飲むっていうんですかね)のはちと気になる。噺に入るとそんなことないんですが。

5月7日『8時のミルク』が青楓亭最終公演となります。                                  


仲入り

 
●元気いいぞう ユーモアソング
談之助師の会以来かなあ。ほんとにお元気そうで何より。
お客を見たのか、(あれでも)やや大人し目の歌で。でも『共産党に入党』
こんな小さな小屋で聴くと、声の良さが際立つ。歌がうまくないとダメなんですよね。こういう芸は。


●山遊亭くま八『ねずみ』
冒頭から手拭いに挟んだメモを読みながらのまくら、噺に入ってからも突っ掛る仕込み忘れるで落ち着かない。あとで席亭が「実は直前に無理を言ってお願いした」なあんだ。

ちゃんと仕上げたのを聴きたいですな。口跡も声もいいと思うので。


で、このあと希望者による打ち上げにそのまま突入。
生マグロの中落ち。
はな平さんによる鳥唐揚げ。
くま八さんによるマグロのたたきごま油風味。

などなど御馳走が並び、みんなで飲んで食った。
僕も竹鶴を寄贈したけど、結局自分が一番飲んでた。

さらにさらに、落語家に落語のごく一部を「出題」させる落語ドレミファドンなど、楽しい趣向が次から次へ。木戸2000円、打ち上げ込は安すぎましたな。


満ち足りた気持ちで白山をあとにして、強烈な淋しさに苛まれる。

僕は青楓亭が好きだった。もっといっぱい来ておけば、自分の企画ももっとやればよかった。
後悔はいつも先に立たない。


青楓亭は落語会主催者・僕にとっての母校。なくなってしまっても、心の中では永遠だ。

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記念すべき第一回のネタ帳。

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二回目のネタ帳。


淋しいけど楽しかったです。
お席亭、差配人様、出演者の皆さん、本当にありがとうございました。


m_shike at 12:00コメント(0)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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